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冬眠の際の体温変化を簡便に定量化するツールのプレプリントを発表しました

小型哺乳類の冬眠の際は極端な体温変化が何度も繰り返し生じます。昨今のデータロガー(体温や行動などの記録をとる装置)の性能の進歩で、長期に渡る記録が可能となっています。この長期に渡る記録を簡便に解析するツールを、大学院生の大塚玲桜君と友人の下山君が中心となって開発し、bioRxiv(注1)に発表しました。なおプログラムはGitHubで公開しています。

注1:生物系のプレプリントサーバーの先駆け。プレプリントは専門家によるチェック(査読)前の論文のことで、迅速な情報共有に有用です。本論文は査読有の雑誌で審査中です。

日本分子生物学会で山内が発表しました

第47回日本分子生物学会ミニシンポジウム「代謝ルネサンス~恒常性という当たり前を揺らがせる~」@福岡で山内が口頭発表しました。招待くださった樫尾さん、守田さん、ありがとうございました。

一般向け研究紹介動画「すぐわかる哺乳類の冬眠」

低温科学研究所が所属する国立大学共同利用・共同研究拠点協議会では、その活動の一環として、一般向けの研究紹介「知の拠点 すぐわかアカデミア。」というのをやっています。今回、低温研が担当になったのでうちの研究室のテーマである「哺乳類の冬眠」の研究紹介動画をつくりました。15分強とやや長めですが、ご興味とお時間のご都合のつく方はこちらからご覧ください。

認知症学会で山口が講演しました

第43回日本認知症学会@郡山で山口が講演の機会を頂きました。ありがとうございました。

時間生物学会で山口が発表しました

第31回日本時間生物学会@富山で山口が発表しました。今回は学術変革領域研究(A)冬眠生物学2.0のメンバーで時間生物学会会員の榎木さん・平野さんオーガナイズのシンポジウムで、学会との共催シンポジウムという形でさせて頂きました。貴重な機会を頂き本大会主催者の皆様ありがとうございました。演者の皆さんの未発表データを含めた話題で大変エキサイティングでした。

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北海道新聞「道新先生」が冬眠の解説記事を書いてくれました

本日の北海道新聞、こども向け解説記事で冬眠を取り合げてくれました。こちら
有料記事ですが、クマや可愛いイラストは見れます。エゾテン、山口はまだ見たことないので、北海道でいつか会ってみたい生き物のひとつです。

冷やしても死なない細胞についての論文が出ました

冬眠する哺乳類の細胞は冷やしても死にませんが、ヒトやマウスなど冬眠しない哺乳類の細胞は冷やすと死んでしまいます。もう少し正確に言うと、ヒトやマウスの細胞は、冷やした状態が長時間続くと死んでしまいます。冬眠する哺乳類の細胞は長時間の低温に耐える何らかの仕組みを持っているはずで、その仕組みについて調べた論文を、細胞死の専門雑誌Cell Death and Diseaseに発表しました。当研究室の曽根さんが中心となって進めた仕事で、卒業生の三橋さんの貢献も大きいです。ある種の遺伝子を操作すると、ヒトやマウスの細胞も低温で死ななくなるという発見です。詳細はこちらのプレスリリースをご覧ください。

追記その1:
日経バイテクマイナビニュースに取り上げられました(24/9/20, 9/24)。
朝日新聞が
記事にしてくれました(24/9/27online, 24/10/24夕刊掲載)。
産経新聞が
記事にしてくれました(24/11/24online)

Press release in English is
here (24/10/1)。

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追記その2:
論文受理お祝い!

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わりまっせわりまっせ
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でるででるで
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パカッ
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おめでとうございまうす!

明日へのLesson

朝日新聞朝刊(9/26発行)の連載「明日へのlesson」で山口が紹介されました。冬眠研究をはじめたきっかけ等も書いてくれています。

エムエス機器オンラインシンポジウム

一般・学生・研究者向けのオンラインセミナー(エムエス機器主催)に山口が登壇しました。大学生くらいから他分野の研究者の方々を想定した内容になっています。10月末までの限定で公開(登録は必要)されていますので、冬眠研究や当研究室の研究内容ににご興味ある方はこちらからご覧ください。



生体リズムに関する札幌シンポジウムで発表しました

生物リズムに関する札幌シンポジウム(通称: Sapporo Symposium) 2024で山口が発表しました。時間生物学の大御所や第一線の方々の話を日本で聴ける貴重な機会を頂きました。本間研一先生・本間さと先生はじめオーガナイザーの皆様ありがとうございました。

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国際冬眠学会(International Hibernation Symposium 2024)に参加しました

4年の一度の国際冬眠学会(International Hibernation Symposium 2024)が開催されました。冬眠の研究者はまだまだ少ないので、大変貴重な機会です。今回はカナダ・モントオール国際空港から車で2時間ほど移動した、山奥のモント・ランブランでの開催でした。ラボからスタッフ・ポスドク・大学院博士課程学生の総勢7名参加したので、グループとしての存在感も結構あった気がします。口頭発表やポスター発表で海外の冬眠研究者たちと実りある議論ができて、初の海外学会参加だったメンバーにも非常に良い刺激になったと思います。国際学会の醍醐味です。

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モント・ランブランの街並み。ハチドリが形どられたオブジェ。野生のハチドリが飛んでいました!


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ポスター発表も盛り上がりました。

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全体集合写真。さて、うちのラボメンバーはちゃんと写っているでしょうか?わたしは出遅れて、山口を探せ、状態になってしまいました。

冬眠生物学2.0領域会議に参加

学術変革領域研究(A)冬眠生物学2.0の領域班会議@理研BDRにラボから多数参加しました。詳細はこちら

冬眠を司る二つのリズムを予測した論文が出ました


冬眠の際の劇的な体温変化は、周期の大きく異なる二つのリズムの相互作用で説明できることを提唱する
論文を発表しました。理研iTHEMsの黒澤さん・儀保さんが中心となって行った研究の成果です。今後このモデルを活用した新しい研究展開ができると期待しています。詳細はこちらのプレスリリースをご覧ください。

脂質生化学会に山内が参加しました

第66回脂質生化学会2024@静岡に山内が参加し発表しました。

低温研生物系BBQ2024

昨年に引き続き低温研生物系BBQを行いました。5月末の北海道は夜ともなるとまだ肌寒いのですが、お肉とお酒と楽しい会話で温まりました。幹事の曽根さんありがとうございました&お疲れ様でした!