地球上の寒冷陸域においては、森林などの植生圏や積雪・凍土などの雪氷圏と大気圏の間での熱・水・物質の循環が、気候や植生・雪氷の状態を強く支配しています。私達は、それらの循環の強さや様式が実際にどうなっているのかをとらえ、またそれがどんな要因によって決定され、さらに今後どう変化して行くのかを知るために、気象・水文・生態にまたがり、野外観測や数値シミュレーションなどを併用した多角的な研究を行います。その中から、最近特に力を入れている研究をスナップショットでご紹介します。陸面による大気冷却の基礎プロセスである地形効果や乱流過程、またそれらに対する森林の影響などを調べています。