淡水魚用の底面濾過水槽の自作
基本的な製作手順は,「背面ろ過水槽」や「側面ろ過水槽」と同じでので,細かい部分はそちらを参照して下さい。ここでは,一般的な45cm水槽(30×45×30)の底面から水を抜き,背面で濾過する淡水魚用の底面濾過水槽をつくります。
ヤマメやイワナなどの淡水棲の魚類は,一般的に,キレイな冷水で飼育する必要があります。また,水質が悪化すると体調を壊し,白点病などに罹り,全滅してしまう可能性があります。この水槽は,
- 底面からの濾過で,水槽内に汚れた水が残らない
- 比較的大きな濾過槽を持ち,水の浄化能力が高い
- 飼育槽の温度のコントロールがしやすい
を備えた水槽で,頻繁な水替えや清掃をおこなわなくても,冷水系の淡水魚を,長期間,飼育することができます。
<準備するもの>
・ 45cm 水槽(30×45×30)
- アクリルカッター,接着剤(バスコーク),電動ドリル,マスキングテープ,アクリルを曲げるヒーター
- アクリル板
- 水槽用の濾過マット(多層式のもの)



1. 大きなアクリル板から,
- ① 26.0 cm × 43.5 cm(ブラック)
- ② 26.0 cm × 43.5 cm(透明)
の板を切り出します。

2. 水槽の中央に①を3.0cm浮かせて固定し,その後ろに②を水槽底面に接地させて固定します。
(固定する位置は,ポンプのサイズ,濾過槽のサイズ,飼育槽のサイズに合わせて下さい)
3. 飼育槽の底面に,水が通れるスペーサー(猫よけ対策のトゲトゲシートなど),濾過マットを入れて,飼育槽の底面から濾過槽に水が流れるようにします。



4. 完成です。濾過マットのうえに,粗めの砂利を置いて水がよく流れるようにします。
私達の研究室では,飼育槽→濾過槽→ポンプ室→UV殺菌灯→クーラー→飼育槽,という順番で,水が回るように設置することが多いです。

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