最近の仕事

装置開発室での最近の仕事を紹介します。随時新しい仕事を更新していく予定です。

最終更新 Thu, 13-Nov-2025 13:13

ボアホールカメラと氷片回収装置の製作

 

 

第三期南極ドームふじ深層掘削において使用する、ボアホールカメラ(掘削孔底撮影装置)と、掘削孔底の氷片回収装置の製作を行いました。ボアホールカメラは液封液で満たされた最深部およそ3000mの掘削孔での使用を可能にするため、40MPaに耐えられるように耐圧容器を設計・製作しました。その中に収納したカメラは3500mのケーブルを伝送線として使用し、孔底で自動撮影された画像を地上でリアルタイムモニタする制御システムの開発も行いました。また、掘削孔の底に氷片が溜まり、掘削ドリルが進まなくなった時に使用するため氷片回収器の製作も行いました。

北海道地区国立高専との技術職員交流研修を開催

 

 

「令和6年度北海道大学・北海道地区国立高等専門学校技術職員交流研修」が開催されました。この研修において当技術部が講師を務め、旭川高専から来られた機械系の技術職員が、ドリルやバイトの研ぎ方、NC旋盤の加工実習などを行いました。

南極ドームふじにおける、試薬実験装置の製作

 

 

南極ドームふじの低温環境や強風に耐えられる、試薬実験装置を製作いたしました。この装置は、金属板でガラスシャーレを挟みこむ仕様となっています。手袋を履いた状態での作業への対応や、装置本体の軽量化など、ドームふじという低温低酸素の厳しい環境下でスムーズな設置ができるよう、工夫されたつくりとなっています。

倒立型の液相チャンバーの製作

 

 

倒立型の液相チャンバーの製作を行いました。このチャンバーは過冷却の水の中を成長する氷の界面をリアルタイムで観察できるチャンバーです。液中の温度を高精度に調整できるほか、全反射照明用のプリズムを内蔵しており、エバネッセント光を用いて氷界面上の不純物も高感度で観察できる仕様になっています。

大雪山旭岳における雪の成長、昇華実験に同行

   

大雪山旭岳での雪の成長、昇華実験に同行し、雪洞の製作(中写真)と雪の結晶の採取・撮影などの実験補助(右写真)を行いました。

降雪観測装置 ディスドロメーター筐体の製作 (森林総合研究所との共同研究)

  

森林総合研究所との共同研究で降雪観測装置(ディスドロメーター筐体) の製作を行いました。ディスドロメーターは降雪粒子の粒径・落下速度毎の空間粒子濃度を観測する装置で、今回はアルミフレームに塩ビ版とステンレス版を組み合わせ製作し、各種測定装置などを取り付けられるようにしました。(左、中写真)屋外に設置した様子(右写真)

北大技術職員を対象とした「電気系修理技術習得のための基礎講座」を開催

  

北大の技術職員を対象に、簡単な電気系の修理を自分で挑戦できるようになることを目的として、「電気系修理技術習得のための基礎講座」を開催し、その講師を務めました。ちょっとした電源周りのトラブルへの対応方法や、半田付けの基礎などを実習を通して学んでいただきました。

航空機を使用した微小重力実験装置の製作と実験補助

   

航空会社指定のアルミフレームを組み合わせて実験装置を固定するラックを製作しました。(左写真) 実験に必要な電源装置や記録装置・ディスプレイの他、実験チャンバーを液体窒素温度に冷却できるタンクや チャンバーを収納しているボックスを固定しています。 さらに冷却タンク内でチャンバーを保持し、また取り出しやすくするためのホルダーも製作しました。 今回航空機実験に使用したNovespace社(フランス)の航空機(右写真)、技術職員も実験フライトに同乗し実験の補助を行いました。