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冷やしても死なない細胞についての論文が出ました

冬眠する哺乳類の細胞は冷やしても死にませんが、ヒトやマウスなど冬眠しない哺乳類の細胞は冷やすと死んでしまいます。もう少し正確に言うと、ヒトやマウスの細胞は、冷やした状態が長時間続くと死んでしまいます。冬眠する哺乳類の細胞は長時間の低温に耐える何らかの仕組みを持っているはずで、その仕組みについて調べた論文を、細胞死の専門雑誌Cell Death and Diseaseに発表しました。当研究室の曽根さんが中心となって進めた仕事で、卒業生の三橋さんの貢献も大きいです。ある種の遺伝子を操作すると、ヒトやマウスの細胞も低温で死ななくなるという発見です。詳細はこちらのプレスリリースをご覧ください。

追記:
日経バイテクマイナビニュースに取り上げられました(24/9/20, 9/24)。
朝日新聞が
記事にしてくれました(24/9/27)。

Press release in English is
here (24/10/1)。

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明日へのLesson

朝日新聞朝刊(9/26発行)の連載「明日へのlesson」で山口が紹介されました。冬眠研究をはじめたきっかけ等も書いてくれています。

エムエス機器オンラインシンポジウム

一般・学生・研究者向けのオンラインセミナー(エムエス機器主催)に山口が登壇しました。大学生くらいから他分野の研究者の方々を想定した内容になっています。10月末までの限定で公開(登録は必要)されていますので、冬眠研究や当研究室の研究内容ににご興味ある方はこちらからご覧ください。



生体リズムに関する札幌シンポジウムで発表しました

生物リズムに関する札幌シンポジウム(通称: Sapporo Symposium) 2024で山口が発表しました。時間生物学の大御所や第一線の方々の話を日本で聴ける貴重な機会を頂きました。本間研一先生・本間さと先生はじめオーガナイザーの皆様ありがとうございました。

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国際冬眠学会(International Hibernation Symposium 2024)に参加しました

4年の一度の国際冬眠学会(International Hibernation Symposium 2024)が開催されました。冬眠の研究者はまだまだ少ないので、大変貴重な機会です。今回はカナダ・モントオール国際空港から車で2時間ほど移動した、山奥のモント・ランブランでの開催でした。ラボからスタッフ・ポスドク・大学院博士課程学生の総勢7名参加したので、グループとしての存在感も結構あった気がします。口頭発表やポスター発表で海外の冬眠研究者たちと実りある議論ができて、初の海外学会参加だったメンバーにも非常に良い刺激になったと思います。国際学会の醍醐味です。

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モント・ランブランの街並み。ハチドリが形どられたオブジェ。野生のハチドリが飛んでいました!


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ポスター発表も盛り上がりました。

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全体集合写真。さて、うちのラボメンバーはちゃんと写っているでしょうか?わたしは出遅れて、山口を探せ、状態になってしまいました。

冬眠生物学2.0領域会議に参加

学術変革領域研究(A)冬眠生物学2.0の領域班会議@理研BDRにラボから多数参加しました。詳細はこちら

冬眠を司る二つのリズムを予測した論文が出ました


冬眠の際の劇的な体温変化は、周期の大きく異なる二つのリズムの相互作用で説明できることを提唱する
論文を発表しました。理研iTHEMsの黒澤さん・儀保さんが中心となって行った研究の成果です。今後このモデルを活用した新しい研究展開ができると期待しています。詳細はこちらのプレスリリースをご覧ください。

脂質生化学会に山内が参加

第66回脂質生化学会2024@静岡に山内が参加し発表しました。

低温研生物系BBQ2024

昨年に引き続き低温研生物系BBQを行いました。5月末の北海道は夜ともなるとまだ肌寒いのですが、お肉とお酒と楽しい会話で温まりました。幹事の曽根さんありがとうございました&お疲れ様でした!

大学院・研究員募集

2025年度入学の大学院生を今年も募集します。北の大地で数年間じっくりと腰を据えて冬眠の謎にチャレンジしたい方は、まずは山口までご連絡ください。院試は8月ですが、できる限り早めの連絡をお願いします。特に今回から院試には外国語試験の外部スコア(TOEICなど)が必須となっており、外部スコアをお持ちでない方はタイミングによっては出願が間に合わないことがあります。詳細は環境科学院HPの方でご確認をお願いします。次年度募集要項はこちら

環境科学院の秋季入試
大学院入試説明会の日程は以下です。いずれも同じ内容です。
4/21(日)オンライン: 入試にまつわる一般的な説明会です。事前参加申込必要。終了しました
4/23(火)対面(@札幌): 同上ですが山口が現地にいます。終了しました
5/12(土)オンライン: 入試にまつわる一般的な説明会です。事前参加申込必要。終了しました

追記:
本年度から博士人材フェローシップ(博士課程学生への給与型奨学金)に北海道大学も採択されました。直近の説明会(6/17)情報等は
こちら

受験希望者の方は一度はラボ見学にお越しくださるようお願いしていますが、遠隔地の方はまずはオンライン面談等も可能です。

また研究員(Post-doc)についても、次年度以降、状況次第では受け入れ可能です。日本学術振興会(通称学振)特別研究員への応募も大歓迎です。学位取得後の研究テーマを探されている方など、冬眠研究に興味がある方はまずは山口までご連絡ください。



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低温研前に春に生えるキバナノアマナ

冬眠期の爪の伸びに関する論文を発表しました

冬眠中のハムスターは爪は伸びるのか?素朴な疑問への答えを出した論文がJournal of Physiological Science誌に掲載されました。実験開始当時、獣医学部学生だった石本太我君が授業の合間をぬって実験してくれた成果です。北大医学部皮膚科学教室の夏賀さん・小住さんとの共同研究論文です。

追記
24/5/14:
プレスリリースで一般向けに解説しています。可愛いハムスターのイラストは恐竜画家Canさんにお願いしました。
24/5/26 : 産経新聞(有料電子版)で
紹介されました。
24/6/11 : 
JST Science portal, Yahoo, Mynaviで紹介されました。
24/6/25 :
ナショナルジオグラフィックでも紹介されました。




低温耐性に関する総説を書きました

冬眠する哺乳類の低温耐性に関する総説をFrontiers in Physiologyに発表しました。

ゲストセミナー:池田宏輝博士

奈良県立医科大から池田宏輝博士をお迎えして、卵巣組織中の卵細胞と周辺細胞の相互作用に迫る空間トランスクリプトーム技術に関するセミナーをして頂きました。クエスチョンを解くために新しい手法を開発して迫る姿勢に感銘を受けました。

2024年度

2024年度がはじまりました。今年は環境科学院修士1年の学生2名が新メンバーとして加わりました。今年はそれなりに論文が出てきています。どんな仕事も、ゼロから生み出す最初のところと、完成度8割から10割へと仕上げていく最後のところが、正直一番しんどく集中力がいるところです。今年度は最後の仕上げ段階に来ている仕事が多々ありますので、まずは今後の発信のところに力を集中していきましょう!

日本生理学会で山内・奥津が発表しました

日本生理学会@北九州で山内さん・奥津さんがポスター発表しました。またその前日に行われた環境生理プレコングレスでも奥津さんが口頭発表しました。質疑応答してくださった皆様ありがとうございました。

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やってきました北九州

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ポスター会場にて