共同研究報告書


研究区分 一般研究

研究課題

地球温暖化に伴う生物の山岳地域への逃避が,生物の生理・代謝機能へ与える影響の評価
新規・継続の別 新規
研究代表者/所属 北大低温研
研究代表者/職名 教授
研究代表者/氏名 力石嘉人

研究分担者/氏名/所属/職名
 
氏  名
所  属
職  名

1

Shawn Steffan ウィスコンシン大学 准教授

2

滝沢侑子 北大低温研 准教授

3

チェヒョンテ 北大低温研 助教

研究目的 本研究は,地球温暖化に伴って引き起こされる,生物の「山岳地域への生息地移動」が,生物の生理・代謝機能に与える影響を調査することを目的としている。具体的には以下の3つの達成目標を設定している。
(1) 大雪山黒岳において,様々な標高で昆虫等を採取し,体長,体重などを測定し,生育高度との関係を調査する
(2) 代表的な試料について,アミノ酸・脂肪酸の安定同位体比を測定し,エネルギー源としてのタンパク質と脂肪の消費率を推定する
(3) 得られた結果から,生物の山岳地域への生息地移動が,代謝機能にどのような影響を与えるのかを解明する
本年度の一般共同研究では,研究の1年目として,(1)を実施した。
  
研究内容・成果 令和7年7月6日-14日の約9日間,共同研究者が低温研を来訪し,前半(7-10日)に大雪山でのサンプリング,後半(11-13日)に採取した資料の整理(分類)と計測を実施した。これらの調査の結果,様々な種の昆虫で,体重・体長が,生育高度に対して負の相関を持つことが,明確になった。また,実験室で低大気圧環境を模して飼育した昆虫に対して,アミノ酸の安定同位体比測定(同位体比濃縮係数の計測)を行い,同位体比濃縮係数と生育高度にも,明確な負の相関があることを示した。
 現在,オンラインベースで議論を重ね,次のステップ(2026年度の一般共同研究
)をどのように実施していくのかを検討している。
  
成果となる論文・学会発表等