共同研究報告書
研究区分 | 研究集会 |
研究課題 |
砕氷巡視船そうやを用いたオホーツク海の海氷(流氷)観測研究の次期10年構想 |
新規・継続の別 | 新規 |
研究代表者/所属 | 北大低温研 |
研究代表者/職名 | 教授 |
研究代表者/氏名 | 西岡 純 |
研究分担者/氏名/所属/職名 | |||
氏 名
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所 属
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職 名
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1 |
野村大樹 | 北大水産 | 准教授 |
2 |
伊藤優人 | 極地研 | 博士研究員 |
3 |
漢那直也 | 東大大気海洋研 | 助教 |
4 |
川口悠介 | 東大大気海洋研 | 助教 |
5 |
鈴木光次 | 北大地球環境 | 教授 |
6 |
早稲田卓爾 | 東大 | 教授 |
7 |
山崎友資 | 蘭越貝の館 | 所長 |
8 |
猪上淳 | 極地研 | 准教授 |
9 |
宇都正太郎 | 北大北極域研究センター | 教授 |
10 |
二橋創平 | 苫小牧高専 | 教授 |
11 |
木村詞明 | 東大大気海洋研 | 博士研究員 |
12 |
深町康 | 北大北極域研究センター | 教授 |
13 |
舘山一孝 | 北見工大 | 教授 |
14 |
伊藤素代 | 海洋研究開発機構 | 主任研究員 |
15 |
小野純 | 海洋研究開発機構 | 研究員 |
16 |
岩本勉之 | 紋別市 | 職員 |
17 |
清水大輔 | 極地研 | 助教 |
18 |
豊田威信 | 北大低温研 | |
19 |
大島慶一郎 | 北大低温研 | |
20 |
小野数也 | 北大低温研 | |
21 |
久賀みづき | 北大低温研 |
研究集会開催期間 | 令和 6 年 10 月 22 日 〜 令和 6 年 10 月 22 日 |
研究目的 | 北海道大学低温科学研究所では1996年より砕氷巡視船「そうや」を用いた冬季南部オホーツク海の海氷域の観測を四半世紀を超えて継続して来た。これまでに国内の多くの研究者がこの観測機会を生かし、海氷の関わる海洋物理と生物地球化学過程や、季節海氷域が気候に与える影響など数々の成果に結びつけてきた。2025年にこの「そうや」観測が発足後30年を迎える。本研究集会は、「そうや」観測を利用してきた関係者が一堂に集まり、「今後どのように「そうや」観測を維持し発展させ次世代の研究に活かしていくのか」を議論し、次の10年スケールで「そうや」観測を利用して展開できる季節海氷域のサイエンスを話し合うことを目的としている。 |
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研究内容・成果 | R6年10月22日(水)に北海道大学低温科学研究所会議室において,砕氷巡視船「そうや」観測に関わる,また今後関わるであろう関係者を一堂に集め,次の10年スケールで「そうや」観測を利用して展開できる季節海氷域のサイエンスの将来展開を話し合った.その内容には,1)これまで実施してきた研究の中でまだ解決していない課題,2)現有の観測網で今後も維持継続していく内容,3)今後10年スケールの時間軸で取り組むべき課題,4)観測網と研究体制を維持していくためのロジスティクも含めた課題や,南極・北極を含めた全球スケールへの研究展開との関連性も含めて議論が行われた。また当日は海上保安庁情報部の方もお招きし意見を伺った。その結果,「そうや」観測の科学的な意義などについても理解を広めていく必要があることが確認された。具体的に話し合われたトピックを下記に記す。 ・巡視船「そうや」を用いた海洋・海氷観測研究の立ち上げ ・巡視船「そうや」を用いたオホーツク海海氷観測研究の現状と課題 ・海氷について何が知りたいのか:衛星リモートセンシングの視点から ・砕氷船「そうや」を用いたオホーツク海氷海域における海洋物理観測の実績と今後の展望について ・オホーツク海の海氷が関わる物質循環研究 ・オホーツク海での波浪海氷観測 ・「みらいII」における海氷観測の展望 ・氷工学研究を目的とした巡視船「そうや」実船実験の実施及び今後の展望 本研究集会を実施したことで,次世代,次期10年のフェーズの極域海洋研究の展開に,低温研で維持している「そうや」観測網を有意義に利用していくことの重要性が確認された。また今後の展開として,極域海洋学の観測手法の開発などを統一した基準で実施する必要性が確認された。 |
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研究集会参加人数 | 30 人 |