共同研究報告書
研究区分 | 一般研究 |
研究課題 |
安定同位体比を用いた海洋環境における多環芳香族炭化水素の起源推定 |
新規・継続の別 | 新規 |
研究代表者/所属 | 北大低温研 |
研究代表者/職名 | 教授 |
研究代表者/氏名 | 力石嘉人 |
研究分担者/氏名/所属/職名 | |||
氏 名
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所 属
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職 名
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1 |
滝沢侑子 | 北海道大学低温科学研究所 | 准教授 |
2 |
Seongjin Hong | Chungnam大学(韓国) | 教授 |
3 |
Bohyung Choi | NIFS(韓国) | 研究員 |
4 |
Yeonjung Lee | KIOST(韓国) | 研究員 |
5 |
Youngnam Kim | Chungnam大学(韓国) | 博士課程学生 |
研究目的 | 私達の研究では,海洋環境における代表的な有害物質の1つである多環芳香族炭化水素(PAHs:Polycyclic Aromatic Hydrocarbons)について,PAHsの炭素と水素の安定同位体比を指標として,生物試料や環境試料に含まれるPAHsの発生源(起源)を特定する新しい方法論の確立を目指している。具体的には以下の4つの達成目標があり, (1) 個々のPAHsの炭素と水素の同位体分析のための標準操作手順の作成 (2) 様々な発生源のPAHs同位体データベースの作成 (3) ベイズモデルを用いた発生源の寄与の推定方法の確立 (4) 生物試料や環境試料への応用 本年度の一般共同研究では,研究の1年目として,(1)を実施した。 |
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研究内容・成果 | 令和7年2月10日〜12日にかけて,共同研究者が低温研に集まり,ガスクロマトグラフ-安定同位体比質量分析計(GC-IRMS)を用いて,PAHsの炭素,水素同位体比の測定を実施した。炭素同位体比については,標準試料,テスト分析用の堆積物試料のどちらに対しても,約20pgのPAHsがあれば,十分に同位体比の測定ができることを確認した。一方で,水素同位体比については,標準試料に対して,1ngのPAHsがあれば,十分に同位体比の測定ができることを確認したが,時間の関係上,テスト分析用の堆積物試料の分析まではできなかった。 今後は,オンラインベースで議論を重ね,次のステップをどのように実施していくのかを検討し,2026年度の一般共同研究への申請を検討する予定である。 |
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成果となる論文・学会発表等 |