共同研究報告書
研究区分 | 研究集会 |
研究課題 |
永久凍土の衰退とその環境・社会影響に関する研究集会 |
新規・継続の別 | 新規 |
研究代表者/所属 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 |
研究代表者/職名 | 特任主任研究員 |
研究代表者/氏名 | 末吉哲雄 |
研究分担者/氏名/所属/職名 | |||
氏 名
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所 属
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職 名
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1 |
渡邊達也 | 北見工業大学 | 助教 |
2 |
⻫藤和之 | 海洋研究開発機構 | 主任研究員 |
3 |
原田鉱一郎 | 宮城大学 | 准教授 |
4 |
池田敦 | 筑波大学 | 准教授 |
5 |
石川守 | 北海道大学 | 准教授 |
6 |
渡辺晋生 | 三重大学 | 教授 |
7 |
飯島慈裕 | 三重大学 | 准教授 |
8 |
溝口勝 | 東京大学 | 教授 |
9 |
大石雅人 | 精研 | 研究員 |
10 |
柳谷一輝 | 宇宙航空研究開発機構 | 研究員 |
11 |
阿部隆博 | 三重大学 | 准教授 |
12 |
松岡憲知 | 筑波大学 | 教授 |
13 |
赤川敏 | 低温圏工学研究所 | 所長 |
14 |
蟹江俊仁 | 北海道大学 | 教授 |
15 |
白岩孝行 | 北大低温研 |
研究集会開催期間 | 令和 5 年 12 月 7 日 〜 令和 5 年 12 月 8 日 |
研究目的 | 永久凍土の分布の変化は、植生や水循環に加え、これまで凍土中に凍結保存されていた微生物や化学物質の動態にも影響を与え、人間生活・社会生活にも大きな影響を与え始めている。このような永久凍土の複雑な現状・動態・変化の現状を把握するためには広く学際的な広がりのある研究が必要であり、さらにその人間社会への影響評価や環境変化への適応のためには工学・農学分野を含めた検討が必要となる。本研究集会は、上記のような幅広く、また北極特有の課題に取り組むための議論を行う場として、国内の関係する専門家が参集し、最新の知見を交換する場を提供することを目的とする。 |
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研究内容・成果 | 12月7日(木)の夕方,斎藤・末吉・澤田が集まり,国際永久凍土学会(IPA)への日本側の対応について打ち合わせを行った。 12月8日(金)9:30より17:30まで,低温研3階講堂において研究集会を開催した。8名の発表があり,発表者が行っているフィールド観測のデータや研究成果が,海外の研究動向と併せて発表され,それぞれの発表毎に議論が交わされた。 現在行われている陸域観測研究の紹介として,澤田(福山市立大)は十勝,根室半島で実施している周氷河地形の観測結果について報告した。また曽根(元低温研)は,大雪山に展開している観測網で得られている観測結果を紹介した。渡邉(北見工業大)は,グリーンランドで発生した崩壊の現地調査結果を報告した。 衛星利用の成果として,阿部(三重大)はアラスカ内陸部,柳谷(JAXA)はユーコンで行っている地表面変位の観測結果を紹介した。また飯島(都立大)は,北極圏の永久凍土融解が湖沼に与える影響を衛星で捉えている。 朴(JAMSTEC)は,永久凍土融解水が河川へ与える影響をモデリングによって評価した。総論として松岡(茨城大)は,スバルバール諸島の永久凍土と関連する地形の今後の変化を,豊富な観測データを元に分析した。 以上のように,国内外での野外観測やリモートセンシングを用いた最新の知見が交換された。 |
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研究集会参加人数 | 15 人 |