共同研究報告書
研究区分 | 一般研究 |
研究課題 |
極域観測のためのクリーンコンテナの構築と性能テスト |
新規・継続の別 | 新規 |
研究代表者/所属 | 海洋研究開発機構 |
研究代表者/職名 | 主任研究員 |
研究代表者/氏名 | 杉江恒二 |
研究分担者/氏名/所属/職名 | |||
氏 名
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所 属
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職 名
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1 |
平譯 享 | 国立極地研 | 教授 |
2 |
漢那直也 | 東大大気海洋研 | 助教 |
3 |
栗栖美菜子 | 海洋研究開発機構 | 研究員 |
4 |
野村大樹 | 北大水産科学院 | 准教授 |
5 |
西岡純 | 北大低温研 | |
6 |
小野数也 | 北大低温研 |
研究目的 | 現在、南極や北極圏の海洋の物質循環を理解するためには、極域海洋の必須栄養物質である微量元素の動態を理解することが課題となっている。本共同研究では極域海洋の極低温環境でも使用できるクリーンコンテナラボの開発とその環境下での微量元素の測定技術の開発を進める。 |
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研究内容・成果 | 本共同研究では,2024年3月1日に杉江,漢那,栗栖,野村,小野,村山(低温研学術研究員),西岡が低温科学研究所に集まり,今年度実施したクリーンコンテナラボの構築・改造とその性能のテストの結果を持ち寄り,さらなる改造の必要箇所の検討を行った. 本共同研究で構築しているクリーンコンテナラボには,クリーンニスキン採水器を6本掛ける架台と,クリーン使用のCTDーCMSシステム一式が収納できるものとして構築した.そのテストの結果,超微量の微量元素を測定するためのクリーンな環境を保ちながらCTD-CMSシステムの出し入れと,クリーンニスキン採水器からの配水作業などが実施可能なものであることが確認された.またテスト用に採取されたサンプルの分析の結果も,外洋の極低濃度の鉄濃度の値を観測できることが実証され,十分な性能が期待できることがわかった. 課題としては,ニスキン採水器を加圧しながら濾過するシステムが必要であること,クリーンコンテナラボからの排水機能を拡大すること,悪天候を想定した時のガラス窓の防御対策,空調温度管理についてさらなる改良を加える必要があることが確認された, また今後の共同研究の進め方として,2024年度のしらせ訓練航海にクリーンコンテナラボを搭載するまでに上記の課題を解決し,第66次しらせ南極航海までに観測体制を整えることで全員の認識を統一した. |
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成果となる論文・学会発表等 |