共同研究報告書
研究区分 | 研究集会 |
研究課題 |
海洋コンベアベルト終焉部の生物生産・物質循環における北方圏縁辺海の役割評価 |
新規・継続の別 | 新規 |
研究代表者/所属 | 長崎大学 |
研究代表者/職名 | 准教授 |
研究代表者/氏名 | 近藤能子 |
研究分担者/氏名/所属/職名 | |||
氏 名
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所 属
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職 名
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1 |
小畑 元 | 東京大学 大気海洋研 | 教授 |
2 |
山下洋平 | 北海道大学 地球環境科学研究院 | 准教授 |
3 |
鈴木光次 | 北海道大学 地球環境科学研究院 | 教授 |
4 |
三角和弘 | 電力中央研究所 | 上席研究員 |
5 |
津旨大輔 | 電力中央研究所 | 領域リーダー |
6 |
坪野考樹 | 電力中央研究所 | 上席研究員 |
7 |
田副博文 | 弘前大学 | 准教授 |
8 |
平譯 享 | 国立極地研究所 | 教授 |
9 |
田中雄大 | 水産教育・研究機構 | 主任研究員 |
10 |
安田一郎 | 東京大学 大気海洋研 | 教授 |
11 |
川口悠介 | 東京大学 大気海洋研 | 助教 |
12 |
野村大樹 | 北海道大学 水産学部 | 准教授 |
13 |
西岡 純 | 北大低温研 | |
14 |
三寺史夫 | 北大低温研 | |
15 |
中村知裕 | 北大低温研 |
研究集会開催期間 | 令和 4 年 11 月 21 日 〜 令和 4 年 11 月 22 日 |
研究目的 | 本研究集会は、海洋コンベアベルト終焉部の生物生産・物質循環を完全に理解するために、北方圏縁辺海であるオホーツク海・ベーリング海の役割を評価することを目的に実施した。これまでに実施してきたオホーツク海・ベーリング海におけるロシアとの共同観測や、北太平洋で実施してきた国内観測船による研究成果を整理し、北太平洋の珪藻類の増殖を生み出す化学的プロパティを制御する仕組みを解明するための課題を抽出することを目指した。 |
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研究内容・成果 | 上記の目的のために、2022年11月21日(月)から22日(火)にかけて、北海道大学低温科学研究所講堂に於いて、低温研共同利用研究集会「海洋コンベアベルト終焉部の生物生産・物質循環における北方圏縁辺海の役割評価」を実施した。会議は対面で実施され合計21名が参加し、縁辺海を含む北太平洋スケールの生物生産や物質循環における北方圏縁辺海の役割に関する研究についての最新の成果の講演がなされた。 下記は講演タイトル セッション1.北太平洋におけるFe 循環と移送過程 ●「北太平洋中層水のケイ素を含めた化学的特性の形成過程:仮説の提案」 ●「中層水循環により縁辺海から北太平洋に輸送される溶存鉄の化学形態」 ●「西部北太平洋における鉄有機配位子動態に関する研究」 セッション2.縁辺海での取り組み ●「練習船おしょろ丸を利用した北極海での若手人材教育活動2023の紹介」 ●「日本海・対馬前線域における学際連携プロジェクトの成果と展望」 セッション3.北太平洋生物生産1 ●「Phytoplankton responses to iron, macro-nutrient fluxes in the western North Pacific」 ●「有光層への栄養塩供給を伴う磯口ジェット周辺における水塊混合について」 セッション4.北太平洋生物生産2 ●「海色衛星データを用いた北方圏縁辺海の基礎生産と水塊分布に関する研究」 ●「北太平洋表層の珪藻類の動態」 セッション5.ケイ素・栄養塩循環 ●「中層水の栄養塩組成からみた北太平洋の生元素循環」 ●「北太平洋における亜鉛とケイ素の循環に関する研究」 ●「北太平洋亜寒帯外洋域の鉛直混合:ロシア船2018観測とフロート乱流計時系列観測」 セッション6.栄養塩循環モデリング ●「低温研モデルの改良方針とモデル研究で目指すもの」 ●「北太平洋の水温躍層へのケイ酸塩の供給に関する数値実験」 ●総合討論 本研究集会を実施したことで、北太平洋の生物地球化学過程に対する北方圏縁辺海の役割について、これまでに得られた成果が整理され、次に取り組むべき課題を抽出することに繋がる議論ができた。また、複数実施されているプロジェクト間や、今後計画されている研究航海の連携を図ることに繋がった。 |
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研究集会参加人数 | 21 人 |