共同研究報告書


研究区分 研究集会

研究課題

海洋乱流の観測およびモデリングに関する研究集会
新規・継続の別 新規
研究代表者/所属 水産研究・教育機構水産技術研究所
研究代表者/職名 主任研究員
研究代表者/氏名 古市尚基

研究分担者/氏名/所属/職名
 
氏  名
所  属
職  名

1

安田一郎 東京大学 大気海洋研究所 教授

2

吉川裕 京都大学 理学研究科 教授

3

遠藤貴洋 九州大学 応用力学研究所 准教授

4

松村義正 東京大学 大気海洋研究所 助教

5

田中 祐希 福井県立大学 海洋生物資源学部 准教授

6

堤英輔 鹿児島大学 水産学部 助教

7

伊地知敬 東京大学 大学院理学系研究科 助教

8

大貫陽平 九州大学 応用力学研究所 助教

9

増永英治 茨城大学 地球・地域環境共創機構 助教

10

藤原泰 神戸大学 大学院海事科学研究科 助教

11

勝又勝郎 海洋研究開発機構 海洋観測研究センター グループリーダー

12

井上龍一郎 海洋研究開発機構 海洋観測研究センター 主任研究員

13

金子仁 海洋研究開発機構 むつ研究所 研究員

14

長谷川大介 水産研究・教育機構 水産資源研究所 主任研究員

15

田中 雄大 水産研究・教育機構 水産資源研究所 研究員

16

牛島悠介 気象業務支援センター 特任研究員

17

中村知裕 北大低温研

18

西岡純 北大低温研

19

三寺史夫 北大低温研

研究集会開催期間 令和 4 年 11 月 28 日 〜 令和 4 年 11 月 28 日
研究目的 海洋の地球環境形成に果たす役割を適切に評価・予測するために海洋モデルの高精度化は不可欠である。そのモデル高精度化に向けて大気海洋間や海洋内部での熱・物質輸送、海洋成層構造の形成などと密接に係る海洋乱流混合の役割を解明することは重要であるが、規模の小ささや現象の複雑さのため、海洋乱流の研究は海域毎の個別事象として扱われることも多く、普遍的な力学解明のためには各々の研究を紡ぐ場が必要である。本研究集会は、観測やモデリングなどを専門とする全国の研究者が集い互いの知識や疑問点を共有し、力学研究のみならず乱流の海洋循環・生態系等に及ぼす影響解明に向けて、分野横断的な研究展開を進めていくことを目的とする。
  
研究内容・成果 研究集会を現地(16名)・オンライン(27名)のハイブリッドで開催した。行われた講演および講演者は以下の通りである。海洋乱流に関する観測及びモデリング、また、物理過程とその物質輸送や生態系影響に及ぶ多様な話題が提供された。

田中祐希(福井県立大学)
Subinertialな外部潮汐から内部潮汐へのエネルギー変換率

伊地知敬(東大院理)
ビンセネス湾沖の深層で観測された厚い貫入構造について

本間 光(水産機構)
内部波相互作用による水温躍層下部の乱流混合について

佐々木雄亮 (東大大気海洋研)
西部北太平洋亜寒帯域における乱流計搭載フロートによる長期乱流観測

Deng Huailin (北大低温研)
Phytoplankton responses to iron, macro-nutrient fluxes in the western North Pacific

堤英輔(鹿大水産/東大大気海洋研)
夏季〜秋季の三陸沿岸における津軽暖流と内部波、乱流混合(新青丸KS-22-11航海の結果速報)

牛島悠介(気象業務支援センター)
渦解像海洋モデルにおける西部北太平洋の冬季混合層深度

吉川浩一朗(京大院理)
海面加熱時のLangmuir乱流が混合層深度に与える影響のパラメータ依存性に関する数値実験

松村義正 (東大大気海洋研)
ラングミュア乱流によるマイクロプラスチック粒子分散過程のLES

西野圭佑(電中研)
潮汐で駆動される底層乱流による懸濁粒子分布の時間変化に関する数値実験

古市尚基(水産機構)
利根川沖周辺における懸濁粒子動態に関する現場観測

中村知裕(北海道大学低温科学研究所)
渦対の数値シミュレーション:鳴門海峡の渦対への地形と密度成層の効果
  
研究集会参加人数 43 人