共同研究報告書


研究区分 研究集会

研究課題

結晶表面・界面での成長カイネティクスの理論とその場観察
新規・継続の別 新規
研究代表者/所属 北大低温研
研究代表者/職名 教授
研究代表者/氏名 佐崎元

研究分担者/氏名/所属/職名
 
氏  名
所  属
職  名

1

野澤純 東北大金研 特任助教

2

鈴木良尚 徳島大院工 准教授

3

佐藤正英 金沢大学術メディア創成センター 教授

4

新家寛正 東北大多元研 助教

5

阿久津典子 大阪電通大工 教授

6

三浦均 名古屋市立大システム自然科学 准教授

7

望月建爾 浙江大学化学科 准教授

8

橘 勝 横浜市立大 教授

9

中室貴幸 東京大学総括プロジェクト機構 助教

10

長嶋剣 北大低温研 助教

11

村田憲一郎 北大低温研 助教

12

勝野弘康 北大低温研 博士研究員

13

古川義純 北大低温研 名誉教授

研究集会開催期間 令和 4 年 1 月 26 日 ~ 令和 4 年 1 月 26 日
研究目的 雪・氷結晶の成長・融解は,気象・環境をはじめとした地球上の幅広い現象を左右するため極めて重要であるが,未だ不明な点が多い.そのメカニズムを分子レベルで理解するには,その場観察/計測実験による現象の定量的な把握と,それをモデル化するための理論的取り組みの両方が必要不可欠である.しかしながら,両分野の研究者が互いに集まり集中的に議論を行う機会は,日本国内では残念ながら大変少ない.そこで,結晶成長のその場観察実験や基礎メカニズムの解明に主眼をおく研究者を集め,丸1日程度の徹底した議論を行うことを目的とする.
  
研究内容・成果 2021年1月26日(水曜日)に,下記の研究集会をリモートで行い,活発な討論及び情報交換を行なった.

Zoom接続:https://zoom.us/j/97974541023?pwd=UXk5bFNOSTJKK29WQ2hYRjBLUHR6UT09
ミーティングID: 979 7454 1023
パスコード: 323378

プログラム
1月26日(水曜)
コロイドの結晶成長について(座長: 佐﨑 元)
9:00-9:30 コロイド結晶のヘテロエピタキシャル成長メカニズム
野澤 純(東北大学金属材料研究所)
9:30-10:00 キンク取り込み過程における振動数因子
鈴木良尚1,神野真宏1,坪井優1,松尾繁樹2
(1徳島大学,2芝浦工科大学)
10:00-10:30 壁面上に形成される2次元2元コロイド結晶について
佐藤正英(金沢大学学術メディア創成センター)

氷の結晶成長について(座長:鈴木良尚)
10:45-11:15 塩化水素ガスによって氷表面に生じる塩酸液滴の埋没
長嶋 剣(北海道大学低温科学研究所)
11:15-11:45 高圧下で成長・融解する氷と水の界面に生成する低・高密度な水
○新家寛正1,香内晃2, 羽馬哲也3, 灘浩樹4, 山崎智也2, 木村勇気2
(1東北大学多元物質科学研究所,2北海道大学低温科学研究所,
3東京大学大学院総合文化研究科,4産業技術総合研究所)
11:45-12:15 氷-水成長界面におけるステップバンチング不安定性の起源
村田憲一郎(北海道大学低温科学研究所)
12:15-12:40 氷結晶プリズム面の結晶成長カイネティクスの温度依存性
宮本玄樹,○佐﨑元,村田憲一郎,長嶋剣(北海道大学低温科学研究所)

理論・計算機実験と結晶成長(座長:佐藤正英)
14:00-14:30 ファセット化ラフ面の2次元多数核形成成長とラフネス指数
阿久津典子(大阪電気通信大学工学部)
14:30-15:00 分岐からみた温度サイクル型相転換の相図
○勝野弘康1,上羽牧夫2 (1北海道大学低温科学研究所,
2愛知工業大学自然科学教室)
15:00-15:30 結晶表面に吸着した不純物による成長促進機構に関する理論的検討
○三浦 均1,古川義純2(1名古屋市立大学理学研究科,
2北海道大学低温科学研究所)
15:30-16:00 How do Macrocyclic Hosts inhale Hydrophobes?
望月建爾(浙江大学化学科)

可視化と結晶成長(座長:三浦 均)
16:15-16:45 タンパク質結晶の微小ねじれの観察
阿部満理奈,鈴木凌,橘 勝(横浜市立大学)
16:45-17:15 結晶成長における動的な分子描像の抽出
中室貴幸(東京大学総括プロジェクト機構)
17:15-17:45 TEMその場観察で迫る前核生成現象
木村勇気,勝野弘康,山﨑智也(北海道大学低温科学研究所)

なお,最後の木村勇気准教授の講演は,本人が名古屋で実施している微小重力実験の実施日程がずれ込んだため,中止となった.
  
研究集会参加人数 20 人