共同研究報告書


研究区分 研究集会

研究課題

陸海結合システムの解明 -マルチスケール研究と統合的理解-
新規・継続の別 新規
研究代表者/所属 北海道大学水産科学研究院
研究代表者/職名 准教授
研究代表者/氏名 芳村 毅

研究分担者/氏名/所属/職名
 
氏  名
所  属
職  名

1

長尾 誠也 金沢大学 教授

2

大西 健夫 岐阜大 准教授

3

木田 新一郎 九州大 准教授

4

黒田 寛 北海道区水産研究所 主任研究員

5

田中 潔 東大大気海洋研究所 准教授

6

谷内 由貴子 北海道区水産研究所 主任研究員

7

長坂 晶子 北海道総合研究機構 主任研究員

8

中田 聡史 国立環境研究所 主任研究員

9

山下洋平 北海道大学・地球環境 准教授

10

入野智久 北海道大学・地球環境 助教

11

伊佐田智則 北大北方研フィールド科学センター 准教授

12

楊宗興 東京農工大学 教授

13

松村 義正 東大大気海洋研究所 助教

14

西岡純 北大低温研 准教授

15

三寺 史夫 北大低温研 教授

16

白岩 孝行 北大低温研 准教授

17

中村 知裕 北大低温研 講師

18

的場 澄人 北大低温研 助教

19

関  宰 北大低温研 准教授

20

江淵 直人 北大低温研 教授

研究集会開催期間 令和 3 年 1 月 26 日 〜 令和 3 年 1 月 26 日
研究目的 寒冷圏縁辺海の自然科学的な機能と陸海結合システムを解明するためには、陸-極沿岸、極沿岸-沖合・縁辺海、縁辺海-外洋域といくつかのスケール(マルチスケール)で水循環・物質循環システムについて研究を展開し、それらを統合していくことが効果的である。申請メンバーは、これまで北海道道東―親潮域をモデルサイトとし、マルチスケールの観測に取り組み、陸海結合を念頭にした水循環・物質循環システム解明にむけて議論を重ねてきた。R2年度には、陸海結合プロセス研究をさらに深化させるために、取り組んだ研究の成果を持ち寄り話し合う研究集会を行う。
  
研究内容・成果  2021年1月26日に研究集会「陸海結合システムの解明―マルチスケール研究と統合的理解―」を実施した。本研究集会では、陸域、陸-極沿岸、極沿岸-沖合・縁辺海、縁辺海-外洋域の複数の空間スケールを対象とした研究グループが、これまでに同じ陸海結合システム(道東別寒辺牛川―厚岸湖―厚岸湾―親潮域)を対象として取り組んできた研究成果を取りまとめた。成果内容として、別寒辺牛川下流の流出特性、湿原河川から厚岸湾・沖合にかけての溶存有機物の移行特性や鉄の存在状態の変化、ドローンを用いた河川フロント観測概要、厚岸湾における夏季植物プランクトンブルームの発生メカニズムと群集組成の季節変化、沿岸親潮の化学的特性の決定要因、厚岸湾周辺海域における海面塩分場推定と河川プリューム動態、道東陸棚域の高密度調査による突発的に出現する海域環境などに関する知見が整理された。
 本研究集会の前身となる開拓型研究から通して本研究集会に関連した研究の成果として、2020年度には9本の研究論文が国際誌に発表され、修士論文3件、国際学会4件、国内学会/シンポジウム10件の発表があった。

下記に2020年1月26日に実施した研究集会のプログラムを示す。

「陸海結合システムの解明-マルチスケール研究と統合的理解-」研究集会

日時:2021 年1 月26 日(火) 13:30 より夕方17:40 まで
オンライン開催

13:30-13:40 芳村毅、西岡純 趣旨説明
13:40-14:00 ○白岩孝行、丁曼卉、的場澄人(低温科学研究所)
別寒辺牛川中・下流域の流出特性:2020 年の観測結果
14:00-14:20 ○長尾誠也、宮川和大、岩井久典、芳村毅、伊佐田智規
湿原河川から厚岸湾における溶存有機物の移行性と特性変化
14:20-14:40 ○今井望百花、西岡純、村山愛子、伊佐田智規、芳村毅
2020 年10 月の別寒辺牛川から沖合にかけての調査結果(仮)
14:40-15:00 ○木田新一郎、阿部稜、伊佐田智規、田中潔、中村知裕、三寺史夫
ドローンを用いた河川フロントの観測
15:00-15:20 休息
15:20-15:40 ○川田有季、伊佐田智規、谷内由貴子、芳村毅、鈴木光次、葛西広海
厚岸湾における夏季植物プランクトンブルームの発生メカニズムの解明
15:40-16:00 ○伊佐田智規、谷内由貴子、鈴木光次、葛西広海
厚岸湾における海洋環境と植物プランクトン群集の季節変化
16:00-16:20 〇渡邊 裕、三浦 大輝、西岡 純、豊田 威信、村山 愛子、黒田 寛、谷内 由貴子、
中野渡 卓也、葛西 広海
沿岸親潮水の化学的特性を形成する南部オホーツク海の役割
16:20-16:40 ○芳村毅
うしお丸での厚岸沖調査計画
16:40-17:00 ○中田聡史・伊佐田智規
厚岸湾周辺海域における海面塩分場推定と河川プリューム動態
17:00-17:20 ○黒田 寛、谷内由貴子、葛西広海、中野渡拓也(資源研)
2016 年10 月における道東陸棚域高密度調査:極端現象に注目した解析
17:20-17:40 総合討論
  
研究集会参加人数 19 人