共同研究報告書
研究区分 | 一般研究 |
研究課題 |
ダイオードツリーを用いた樹木葉群による光吸収様式の再評価 |
新規・継続の別 | 新規 |
研究代表者/所属 | 京都府立大学生命環境科学研究科 |
研究代表者/職名 | 教授 |
研究代表者/氏名 | 隅田明洋 |
研究分担者/氏名/所属/職名 | |||
氏 名
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所 属
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職 名
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1 |
渡辺力 | 北大低温研 | 教授 |
研究目的 | 森林状態の樹木の樹冠による太陽光吸収様式をモデル化する既存理論には庇護があると考えられる。このような背景から、本研究では、大量の小型フォトダイオード(太陽光発電パネル)を樹木の葉にみたてて三次元的に配置した人工樹木(ダイオードツリー)を製作し、太陽光による光吸収様式を再評価する。すでにダイオードツリー1号器による実験を終えたが,その結果派生した新たな課題を解決する必要が生じた。その解決のため、低温研渡辺力教授および低温研技術部スタッフの協力のもと、ダイオードツリー2号器を製作し実験を行うこととした。 |
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研究内容・成果 | 研究代表者(隅田)が低温研教員および技術部スタッフの協力によりこれまで研究を進めてきたなかで、ダイオードツリー1号器を用いた実験の結果、予測していた葉層間の間隔が狭くなると本影・半影と呼ばれる効果が表れないことが前年度までにわかっていた。その理由としてダイオードツリー1号器による実験システム全体からの表面反射が過度の散乱光条件を作り出したためと考えられた。このような散乱光条件の効果を評価するため、上方からだけでなく下方からの反射光の強さを調べるためのダイオードツリー第2号器を用いた実験を行う必要が生じた。ダイオードツリー2号器は低温研技術部の製作協力によりほぼ完成に近い状態にあったが、システムの発電シグナルの記録方法や配線等についての詳細が未決定の段階において、前年度まで低温研所属であった研究代表者が異動となったため、2号器の製作に必要な低温研スタッフとの現場作業が一時停止してしまった。このため共同研究により研究を継続することとし、2020年11月9〜11日の日程で低温研において最終的な仕様の詳細の打ち合わせを行い、2号器を完成させた。その後、研究代表者の現所属である京都府立大学で実験を継続するため、2号器のシステム全体を小分けにして京都府立大学へ移送した。今後このシステムを再構築し実験を行う予定である。 |
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成果となる論文・学会発表等 |