共同研究報告書


研究区分 研究集会

研究課題

結晶表面・界面での成長カイネティクスの理論とその場観察
新規・継続の別 新規
研究代表者/所属 北大低温研
研究代表者/職名 教授
研究代表者/氏名 佐崎元

研究分担者/氏名/所属/職名
 
氏  名
所  属
職  名

1

村田憲一郎 北大低温研 助教

2

長嶋 剣 北大低温研 助教

3

Jialu Chen 北大低温研 博士2年

4

Dmitry Vorontsov 北大低温研 博士研究員

5

小畠秀和 弘前大学 北日本新エネルギー研究所 准教授

6

灘 浩樹 産総研 主任研究員

7

勝野弘康 立命館大理工 助教

8

杉浦悠紀 九州大学大学院歯学研究院生体材料学分野 助教

9

川野 潤 北大院理 准教授

10

麻川明俊 山口大学大学院創成科学研究科 助教

11

野澤純 東北大学 金属材料研究所 助教

12

山﨑智也 北大低温研 博士研究員

研究集会開催期間 平成 30 年 1 月 25 日 〜 平成 30 年 1 月 26 日
研究目的 雪・氷結晶の成長・融解は,気象・環境をはじめとした地球上の幅広い現象を左右するため極めて重要であるが,未だ不明な点が多い.そのメカニズムを分子レベルで理解するには,その場観察/計測実験による現象の定量的な把握と,それをモデル化するための理論的取り組みの両方が必要不可欠である.しかしながら,両分野の研究者が互いに集まり集中的に議論を行う機会は,日本国内では残念ながら大変少ない.そこで,結晶成長のその場観察実験や基礎メカニズムの解明に主眼をおく研究者を集め,1泊2日程度の徹底した議論を行うことを目的とする.
  
研究内容・成果 2018年1月215-26日の2日間にわたり,下記の研究集会を行い,活発な討論および情報交換を行った.なお,25日に発表を予定していた小松一生氏(東大院理)および佐藤正英氏(金沢大学総合メディア基盤センター)の2名がやむを得ない事情により来札できなかった.また,25日の荒天に伴い新千歳空港到着の航空機が軒並み遅れたため,13:00に予定していた開始時間を14:10に遅らせた.

プログラム
1月25日(木曜)
座長:川野 潤
14:05-13:10 はじめに
佐﨑 元(北海道大学低温科学研究所)
14:10-14:40 高分解光学顕微鏡による氷ー水界面のその場観察
村田憲一郎(北海道大学低温科学研究所)
14:40-15:10 氷結晶中に塩酸液滴として取り込まれる塩化水素ガス
長嶋 剣(北海道大学低温科学研究所)
15:10-15:30 Presence of quasi-liquid layers on polycrystalline ice
Jialu Chen (Institute of Low Temperature Science, Hokkaodo Univ.)
15:30-15:50 休憩

座長:村田憲一郎
15:50-16:10 Crystallization of ice in AFP-III solutions
Dmitry Vorontsov (Lobachevsky State University of Nizhny Novgorod, Russia)
16:10-16:40 完全非接触計測技術によるシステマティック溶融合金熱物性モデルの構築
小畠秀和(弘前大学 北日本新エネルギー研究所)
16:40-17:00 休憩

座長:長嶋 剣
17:00-17:30 過冷却水のメタダイナミクスシミュレーション
灘 浩樹(産業技術総合研究所)
17:30-18:00 結晶カイラリティ転換現象における結晶サイズ分布変化
勝野弘康(立命館大学),上羽牧夫(愛知工業大学)
18:99-18:05 所長あいさつ
江淵直人(北海道大学低温科学研究所)

18:30- 懇親会:研究棟2階講義室(215室)

1月26日(金曜)
座長:野澤純
9:00-9:30 骨補填材:臨床での役割と、その将来
杉浦悠紀(九州大学大学院歯学研究院生体材料学分野)
9:30-10:00 水溶液中における結晶溶解過程のその場観察―pH2次元可視化手法の応用
川野 潤 (北大院理)・豊福高志 (JAMSTEC)
10:00-10:30 水溶液から合成されるノルセサイトBaMg(CO3)2の結晶化キネティクス
麻川明俊、畝田廣志、小松隆一(山口大学大学院創成科学研究科)
10:30-10:50 休憩

座長:麻川明俊
10:50-11:20 コロイド結晶におけるステップカイネティクス
野澤純(東北大学 金属材料研究所)
11:20-11:50 リゾチーム結晶の核生成経路
山﨑智也,木村勇気(北海道大学低温科学研究所),Alexander E. S. Van Driessche
(Institut des Sciences de la Terre (ISTerre), CNRS, Université Grenoble Alpes)
  
研究集会参加人数 21 人