共同研究報告書
研究区分 | 研究集会 |
研究課題 |
永久凍土の動態解明のための多角的アプローチ |
新規・継続の別 | 継続(平成27年度から) |
研究代表者/所属 | 筑波大学生命環境系 |
研究代表者/職名 | 准教授 |
研究代表者/氏名 | 池田敦 |
研究分担者/氏名/所属/職名 | |||
氏 名
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所 属
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職 名
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1 |
石川 守 | 北大地球環境 | 准教授 |
2 |
原田鉱一郎 | 宮城大食産業 | 准教授 |
3 |
末吉哲雄 | 極地研 | 特任准教授 |
4 |
斉藤和之 | JAMSTEC | 主任研究員 |
5 |
飯島慈裕 | 三重大生物資源 | 准教授 |
6 |
渡辺晋生 | 三重大生物資源 | 教授 |
7 |
福井幸太郎 | 立山カルデラ博 | 学芸員 |
8 |
澤田結基 | 福山市立大都市経営 | 准教授 |
9 |
金 高義 | 福島工業高専建設環境工学 | 助教 |
10 |
渡邊達也 | 北見工大社会環境工学 | 助教 |
11 |
松岡憲知 | 筑波大生命環境 | 教授 |
12 |
曽根敏雄 | 北大低温研 | 助教 |
研究集会開催期間 | 平成 29 年 12 月 19 日 〜 平成 29 年 12 月 20 日 |
研究目的 | 地下に分布する永久凍土の現況に関しては,リモートセンシングによる直接的な観測ができないため,空間分布の知見がなかなか増えていかない。また,永久凍土の特性として、空間的な不均一性が大きく,観測点の代表性が狭く限定されることも,永久凍土の評価を難しくしている。 そこで,凍土観測および推定手法の改良と同時に,国際連携も交えたデータの蓄積・共有を行い,国内外の知見を統合していく必要がある。本研究集会は,主に日本在住の研究者が全国から集まり,国内における凍土(とくに自然凍土)研究の情報を共有し,国際的に発信できる形にまとめることを目的とする。 |
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研究内容・成果 | 研究集会では13件の発表があり,活発な議論が行われた。出席者は18名である。 モンゴル,アラスカ、富士山,東大雪での永久凍土観測の報告の他,UAV空撮画像や衛星SAR画像を利用した永久凍土帯の地盤変動や,永久凍土帯における物質収支の評価法などが報告された。また,2017年7月に北大で開催した永久凍土の国際会議の成果なども踏まえ,凍土に関する一般向け書籍を共同で作成することなど,今後も凍土研究者間で情報共有・協同をしていくことが確認された。 発表者・発表題目は以下のとおり -- ・石川 守(北大)多点地温プロファイル観測によって得た知見―永久凍土の安定性に関わる一考察 ・佐藤 永(JAMSTEC)東シベリアのカラマツ林の永久凍土依存性と、そのモデリング ・小谷亜由美(名大)東シベリアカラマツ林における水・炭素収支の年変動 ・朴 昊澤(JAMSTEC)凍土熱環境に対するexcess iceの影響評価 ・柳谷一輝(北大M1)シベリア・バタガイ近郊永久凍土地帯における季節的地盤変動のInSAR解析 ・飯島慈裕(三重大)UAVを用いたサーモカルスト沈降地形の観測 ・原田鉱一郎(宮城大)ツンドラ火災後の永久凍土環境のモニタリング ・斉藤和之(JAMSTEC)一般向け凍土本について ・池田 敦(筑波大)富士山の凍土観測記録報告(2017年) ・福井幸太郎(立山カルデラ砂防博)ブータンヒマラヤの岩石氷河その2 ・澤田結基(福山市立大)然別火山群西ヌプカウシヌプリで観測している永久凍土の地温環境 ・小林秀樹(JAMSTEC)アラスカのクロトウヒ林における分光反射率の季節変化と二酸化炭素フラックスの関係 ・渡邊達也(北見工大)グリーンランド調査に向けた試行錯誤 |
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研究集会参加人数 | 18 人 |