共同研究報告書
研究区分 | 研究集会 |
研究課題 |
星間物質ワークショップ2016 |
新規・継続の別 | 新規 |
研究代表者/所属 | 低温研 |
研究代表者/職名 | 教授 |
研究代表者/氏名 | 渡部直樹 |
研究分担者/氏名/所属/職名 | |||
氏 名
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所 属
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職 名
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1 |
Audrey Coutens | Univ. College London | 研究員 |
2 |
Eric Herbst | Univ.of Virgina | 教授 |
3 |
Sergio Ioppolo | Open University | 研究員 |
4 |
Johannes Kästner | Univ.of Stuttgart | 教授 |
5 |
Anthony Remijan | NRAO, USA | 研究員 |
6 |
古家健次 | 筑波大学 | 助教 |
7 |
酒井剛 | 電気通信大学 | 助教 |
8 |
Felipe de Oliveira Alves | Max-Planck-Institute | 研究員 |
9 |
Thanja Lamberts | Univ.of Stuttgart | ポスドク |
10 |
Stephan Schlemmer | Universität zu Köln | 教授 |
11 |
Albert Rimola | UBA Barcelona | 研究員 |
12 |
Rafael Escribano | CSIC | 教授 |
13 |
Victor Herrero | CSIC | 教授 |
14 |
Yukiko Yarnall | George Mason Univ. | M2 |
15 |
Zhen-Dong Sun | Shandong University | 教授 |
16 |
Yu-Jong Wu | NSRRC, Taiwan | 研究員 |
17 |
Amiel Sternberg | Tel Aviv University | 教授 |
18 |
Zainab Awad | Cairo University | 講師 |
19 |
Germán Molpeceres de Diego | CSIC | D2 |
20 |
Yuan-Pern Lee | Chiao Tung Univ. | 教授 |
21 |
荒木光典 | 東京理科大学 | プロジェクト研究員 |
22 |
小山貴裕 | 東京理科大学 | 助教 |
23 |
平野恒夫 | お茶の水女子大学 | 名誉教授 |
24 |
廣田朋也 | 国立天文台 | 助教 |
25 |
小林かおり | 富山大学 | 准教授 |
26 |
相川祐理 | 筑波大学 | 教授 |
27 |
坂井南美 | 理化学研究所 | 准主任研究員 |
28 |
山岸光義 | ISAS/JAXA | PD |
29 |
樋口あや | 理化学研究所 | 研究員 |
30 |
柘植雅士 | Chiao Tung Univ. | 研究員 |
31 |
天埜堯義 | NASA | 研究員 |
32 |
野村英子 | 東京工業大学 | 准教授 |
33 |
中野祐司 | 理化学研究所 | 専任研究員 |
34 |
渡邉祥正 | 東京大学 | 助教 |
35 |
杉本敏樹 | 京都大学 | 助教 |
36 |
圦本尚義 | 北海道大学 | 教授 |
37 |
小林仁美 | 京都産業大学 | 研究員 |
38 |
谷口琴美 | 国立天文台 | 研究員 |
39 |
野津翔太 | 京都大学 | D1 |
40 |
大屋瑶子 | 東京大学 | D2 |
41 |
米津朋尚 | 東京大学 | 研究員 |
42 |
松田晶平 | 九州大学 | D2 |
43 |
西村優里 | 東京大学 | D3 |
44 |
加藤史明 | 京都大学 | M2 |
45 |
Maria Drozdovskaya | Leiden University | 研究員 |
46 |
原典史 | 明治大学 | D1 |
47 |
金城彰眞 | 明治大学 | D1 |
48 |
渡辺響平 | 富山大学 | D1 |
49 |
Yichen Zhang | 理化学研究所 | 研究員 |
50 |
香内晃 | 北海道大学 | 教授 |
研究集会開催期間 | 平成 28 年 10 月 19 日 〜 平成 28 年 10 月 21 日 |
研究目的 | 宇宙における物質進化のスタートラインは星・惑星誕生以前の極低温領域である.その領域に存在する氷を中心とした物質(星間物質)に関する研究は,宇宙空間で物質がどのように形成し,どこまで複雑になりうるかという根元的な疑問に挑戦するものである.極低温領域では,低温特有の化学・物理プロセスが物質進化の重要な鍵を握っており,その全容解明には,地球・惑星科学・天文学のみならず,化学・物理学の広い分野からのアプローチが不可欠である.本集会では,宇宙における物質進化や星間物質,極低温環境下での化学・物理現象などに関心をもつ研究者,学生が専門分野を超えて集まり,単一の分野ではできない新たな学問的展開をめざす. |
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研究内容・成果 | 海外からの8名を含む77名が参加した.講演はすべて英語で行われた.詳しいプログラムは http://www.lowtem.hokudai.ac.jp/astro/ISM2016/program.html に掲載されているので,ここでは概要を報告する.分光学,天文学,室内実験などの研究者が集まる学際的な研究会なので,招待講演(10件)は45分,一般講演は25分と講演時間を長めに取った. 19日午前 講演者: Audrey Coutens (Univ. Collage London),酒井剛(電通 大)ほか計2名 主な講演テーマ:分子雲,星形成コアの分子組成,同位体比 19日午後 講演者:Maria Drozdovskaya(Univ. of Leiden)ほか計4名 主な講演テーマ:原始惑星系円盤のモデルと観測 ポスターセッション 20日午前 講演者: Sergio Ioppolo (Open University), Johannes Kästner (University of Stuttgart, Germany) ほか計4名 主な講演テーマ:星間化学反応の室内実験と量子化学計算 20日午後 講演者: Anthony Remijan (NRAO), Felipe de Oliveira Alves (Max-Planck)ほか計2名 主な講演テーマ:分子分光,分子雲観測 ポスターセッション 21日午前 Eric Herbst (University of Virginia), Stephan Schlemmer (Universität zu Köln)ほか計3名 主な講演テーマ:星間化学反応の室内実験,モデル計算 21日午後 低温研実験室見学 ポスター発表は44件あった.ポスター会場は講演の行われた部屋のすぐ外にあり,昼休みや夕方のポスターセッションで活発な議論が行われた. 今回のワークショップでは,海外からの研究者の数が非常に多かったことが大きな成果のひとつである.招待講演,一般講演で9カ国24名にのぼった.これは,本ワークショップの国際的な認知度が上がっていることを意味しており,この学際的な分野での,低温研の役割が非常に高まっていることがわかった. 低温研では,Escribano氏をはじめとするスペインのグループと過去のワークショップ以来共同研究を行っており,これまでに2報の共著論文を発表していることも成果と言える. 教育的な面としては,大学院生に国内の研究会でありながら,英語で発表議論する良い機会となった.しかしそれ以上に,星間化学の研究を進める上で,本研究会でカバーした多様な分野を常に視野にいれておく重要性が,本研究会で伝えられていれば大きな成果だと思う. |
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研究集会参加人数 | 77 人 |