共同研究報告書
研究区分 | 研究集会 |
研究課題 |
永久凍土の動態解明のための多角的アプローチ |
新規・継続の別 | 継続(平成27年度から) |
研究代表者/所属 | 筑波大学生命環境系 |
研究代表者/職名 | 准教授 |
研究代表者/氏名 | 池田 敦 |
研究分担者/氏名/所属/職名 | |||
氏 名
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所 属
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職 名
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1 |
石川 守 | 北大地球環境 | 准教授 |
2 |
原田鉱一郎 | 宮城大食産業 | 准教授 |
3 |
末吉哲雄 | 極地研 | URA |
4 |
斉藤和之 | JAMSTEC | 主任研究員 |
5 |
飯島慈裕 | 三重大生物資源 | 准教授 |
6 |
渡辺晋生 | 三重大生物資源 | 教授 |
7 |
福井幸太郎 | 立山カルデラ博 | 学芸員 |
8 |
澤田結基 | 福山市立大都市経営 | 准教授 |
9 |
金 高義 | 福島工業高専建設環境工学 | 助教 |
10 |
渡邊達也 | 北見工大社会環境工学 | 助教 |
11 |
古屋正人 | 北大理学 | 教授 |
12 |
松岡憲知 | 筑波大生命環境 | 教授 |
13 |
朴 昊澤 | JAMSTEC | 主任研究員 |
14 |
曽根敏雄 | 北大低温研 |
研究集会開催期間 | 平成 28 年 11 月 20 日 〜 平成 28 年 11 月 21 日 |
研究目的 | 地下に分布する永久凍土の現況に関しては,リモートセンシングによる直接的な観測ができないため,空間分布の知見がなかなか増えていかない。また,永久凍土の特性として、空間的な不均一性が大きく,観測点の代表性が狭く限定されることも,永久凍土の評価を難しくしている。 そこで,凍土観測および推定手法の改良と同時に,国際連携も交えたデータの蓄積・共有を行い,国内外の知見を統合していく必要がある。本研究集会は,主に日本在住の研究者が全国から集まり,国内における凍土(とくに自然凍土)研究の情報を共有し,国際的に発信できる形にまとめることを目的とする。 |
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研究内容・成果 | 研究集会では14件の発表があり,活発な議論が行われた。出席者は20名である。 富士山や大雪山での観測の報告の他,全国各地の風穴で,凍土が冷風のもとになることと,それが天然の冷蔵庫として利用されてきた歴史を両軸としたアウトリーチや地域活性化が盛んなことなどが報告された。また,北極域での凍土融解についてInSARの適用など最近の研究に関する情報交換,後進となる大学院生への助言など,凍土コミュニティ内の情報共有・更新を進めた。 発表者・発表題目は以下のとおり -- ・池田 敦(筑波大)富士山の凍土観測記録報告(2016年) ・斉藤和之(JAMSTEC)"環境総合研究推進費課題(H28-H30)「永久凍土大規模融解による温室効果ガス放出量の現状評価と将来予測」について ・奈良拓弥(北大M2)モンゴルにおける統計的手法を用いた南限境界永久凍土分布に関する研究 ・石川 守(北大)北海道高山帯における多点気温観測 ・原田鉱一郎(宮城大)北海道の土壌凍結深・地温の観測 ・佐藤昌人(筑波大D3)寒冷地での塩類風化に関する室内実験 ・澤田結基(福山市立大)風穴に関連した最近の動き 全国風穴サミットとジオパーク ・福井幸太郎(立山カルデラ砂防博)激しく融けた2016年秋の飛騨山脈の氷河・雪渓 ・松岡憲知(筑波大)スピッツベルゲンにおける永久凍土動態観測10年(1)アイスウェッジの破壊 ・飯島慈裕(三重大)中央ヤクーチャでのサーモカルスト観測(2) ・古屋正人・柳谷一輝(北大)InSARによる永久凍土地帯の地盤変動観測の可能性 ・朴 昊澤(JAMSTEC)凍土地温環境に対するMossの影響評価のモデル化 ・金 高義(福島工業高専)"積雪観測のためのマルチコプター空撮技術 -2015/2016年冬季の福島県西会津国道49号線道路法面の事例研究-" ・曽根敏雄(北大)大雪山凍土観測報告2016年 |
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研究集会参加人数 | 20 人 |