共同研究報告書
研究区分 | 研究集会 |
研究課題 |
生物の低温適応の分子機構(3) |
新規・継続の別 | 継続(平成25年度から) |
研究代表者/所属 | 群馬大学院理工 |
研究代表者/職名 | 教授 |
研究代表者/氏名 | 高橋 浩 |
研究分担者/氏名/所属/職名 | |||
氏 名
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所 属
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職 名
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1 |
村勢則郎 | 東京電機大理工 | 教授 |
2 |
上野聡 | 広島大院生物圏科学 | 教授 |
3 |
金子文俊 | 大阪大院理 | 准教授 |
4 |
佐藤充眞 | 大阪大院理 | 大学院生M1 |
5 |
片桐千仭 | 数理設計研究所 | 研究員 |
6 |
林正和 | 東京電機大理工 | 研究員 |
7 |
平井光博 | 群馬大院理工 | 教授 |
8 |
市川創作 | 筑波大生命環 | 教授 |
9 |
白井孝治 | 信州大繊維 | 准教授 |
10 |
中川洋 | 原研量子ビーム応用研究センター | 研究副主幹 |
11 |
佐﨑 元 | 北大低温研 | |
12 |
長嶋 剣 | 北大低温研 | |
13 |
麻川明俊 | 北大低温研 |
研究集会開催期間 | 平成 27 年 11 月 21 日 〜 平成 27 年 11 月 22 日 |
研究目的 | 低温耐性を持っている生物の多くは氷晶形成を制御・阻害する機構を有していると考えられている。また、これまでの実験的研究より、その鍵は細胞膜及びクチクラなどの膜近傍の構造にあると予想される。この分子機構を明らかにするためには、氷晶形成、氷晶成長の分子機構のみならず、生体高分子等が近傍に存在するような様々な場面における氷形成の機構の理解が不可欠である。そこで、本研究会は、様々な分野の研究者を集め、生物の低温適応の機構に関して総合的な議論することを目的に実施された。 |
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研究内容・成果 | 氷の結晶成長、不凍(糖)タンパク質が氷の結晶成長を抑制する機構などの研究で、最先端を行く低温研の相転移ダイナミックスグループに属する研究者、所外からは、実際の生物を対象に実験している研究者、氷晶形成を中心とする小分子の結晶化過程・相挙動を研究している者、より大きい有機分子や生体高分子を対象に結晶化過程・相挙動等を研究している者、さらに、生体高分子を含む他の分子と水分子との相互作用を研究している者を集め、最新の成果及び解決すべき問題点を発表・検討した。以下に、当日のプログラムを示す。 11月21日(土) 13:30 はじめに 高橋 浩 (I)氷形成・融解からの視点 13:40 村田憲一郎(北大低温研) 濡れ現象から見た氷の表面融解 (II)分子集合体の結晶形成からの視点 14:15 佐藤充眞(大阪大) sPSと直鎖分子の共結晶に関する研究 14:50 金子文俊(大阪大) 立体規則性高分子と脂質関連分子の共結晶化 (III)生体分子の相互作用・構造および水和からの視点(1) 15:25 平井光博(群馬大) アミロイドタンパク質と相互作用における混合脂膜の構造特性 16:00 中川 洋(原研量子ビーム応用研究センター) 非干渉性中性子非弾性散乱と分子シミュレーションによるタンパク質と水和水のダイナミクス研究 11月22日(日) (IV) 生体分子の相互作用・構造および水和からの視点(2) 9:30 市川創作(筑波大) 脂質で被覆された微細氷滴を水和する物質内包ベシクルの作製法 10:05 村勢則郎 (東京電機大) X線CTによるセファデックスゲル・ビーズ中に形成される氷晶の形状解析予備実験 (V) 生物学的観点からの視点(2) 10:40 白井孝治(信州大) チョウ目昆虫の幼虫体色発現に関与するカロチノイド結合タンパク質の多様性 11:15 高橋 浩(群馬大学) 越冬昆虫が脂肪をエネルギー貯蔵物質として選んだ理由の再考 13:30 片桐千仭(数理設計研・東京電機大) 昆虫の低温適応と細胞膜リン脂質 14:05 林 正和(東京電機大) 線虫の緩慢および急速冷却における凍害防御物質の効果 15:00 総合討論 |
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研究集会参加人数 | 15 人 |