共同研究報告書


研究区分 研究集会

研究課題

永久凍土の動態解明のための多角的アプローチ
新規・継続の別 新規
研究代表者/所属 筑波大学生命環境系
研究代表者/職名 准教授
研究代表者/氏名 池田 敦

研究分担者/氏名/所属/職名
 
氏  名
所  属
職  名

1

曽根敏雄 北大低温研 助教

2

石川守 北大地球環境 准教授

3

福井幸太郎 立山カルデラ博 学芸員

4

田辺真一 北大地球環境 修士2年

5

奈良拓弥 北大地球環境 修士1年

6

青木慎弥 筑波大生命環境 修士1年

7

LI Anyuan 中国 寒区旱区研 博士1年

8

Adiya SARUULZAYA 北大地球環境 博士3年

9

松岡憲知 筑波大生命環境 教授

10

飯島慈裕 JAMSTEC 主任研究員

11

渡邊達也 北見工大社会環境工 助教

12

朝日克彦 信州大学術(理) 助教

13

斉藤和之 JAMSTEC 主任研究員

研究集会開催期間 平成 27 年 11 月 24 日 〜 平成 27 年 11 月 25 日
研究目的  地下に分布する永久凍土の現況に関しては,リモートセンシングによる 直接的な観測ができないため,空間分布の知見がなかなか増えていかない。また,永久凍土の特性として,空間的な不均一性が大きく,観測点の代表性が狭く限定されることも,永久凍土の評価を難しくしている。
 そこで,凍土観測および推定手法の改良と同時に,国際連携も交えたデータの蓄積・共有を行い,国内外の知見を統合していく必要がある。本研究集会は,主に日本在住の研究者が全国から集まり,国内における凍土(とくに自然凍土)研究の情報を共有し,国際的に発信できる形にまとめることを目的とする。
  
研究内容・成果  研究集会では14件の発表があり,活発な議論が行われた(ほかに予定していた1件は,荒天により,発表者が到着できずキャンセルされた)。出席者は16名,出席予定であったものの荒天によって欠席した者は2名である。
 その中で,日本の凍土研究のアウトリーチについても議論され,一般向きの科学読本の作成に向け,検討が始まった。また,ドローンなどを活用した研究事例の報告などの最近の研究手法に関する情報交換,後進となる大学院生や中国・モンゴルからの留学生への助言など,凍土コミュニティ内の情報共有・更新を進めた。

発表者・発表題目は以下のとおり
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・池田 敦(筑波大)富士山の凍土観測記録報告(2015年)
・福井幸太郎(立山カルデラ砂防博)2015年に行った飛騨山脈北部での雪渓・氷河観測結果の速報
・曽根敏雄(北大)大雪山の永久凍土調査
・田辺真一(北大M2)北海道内の高山域における多地点気温モニタリング
・青木慎弥(筑波大M1)木曽山脈における森林限界の形成機構
・奈良拓弥(北大M1)モンゴル北部における南限境界永久凍土の空間分布モデリング
・李安原(中国 寒区旱区研D1)Frost heave in high speed railway in seasonal frost regions
・Adiya SARUULZAYA(北大D3)Thermokarst lake changes from 1962 to 2008 at the southern fringe of the Siberian permafrost region, Mongolia
・松岡憲知(筑波大)A multi-method approach to detecting high-mountain rockfall activity
・飯島慈裕(JAMSTEC)中央ヤクーチアでのサーモカルスト観測
・渡邊達也(北見工大)ドローンを用いた周氷河地形の空撮
・石川 守(北大)UAVによるモンゴル凍土地形調査
・朝日克彦(信州大)ネパール,ヌプツェ岩石氷河の流動
・原田鉱一郎(宮城大)アラスカの火災と永久凍土の変動※キャンセル
・斉藤和之(JAMSTEC)一般向け凍土の本作るって本当ですか?
  
研究集会参加人数 16 人