共同研究報告書
研究区分 | 研究集会 |
研究課題 |
環境微生物学最前線 |
新規・継続の別 | 新規 |
研究代表者/所属 | 北大低温研 |
研究代表者/職名 | 教授 |
研究代表者/氏名 | 福井学 |
研究分担者/氏名/所属/職名 | |||
氏 名
|
所 属
|
職 名
|
|
1 |
花田智 | 産総研 | 主幹研究員 |
2 |
嶋田敬三 | 首都大学東京 | 特任教授 |
3 |
田渕敬一 | 大阪府庁 | 主査 |
4 |
片野俊也 | 東京海洋大 | 准教授 |
5 |
中川達功 | 日大生物資源 | 准教授 |
6 |
岩田智也 | 山梨大 | 准教授 |
7 |
小林由紀 | 総合地球研 | 博士研究員 |
8 |
東岡由里子 | 高知高専 | 准教授 |
9 |
久保響子 | 鶴岡高専 | 助教 |
10 |
中川麻悠子 | 東工大ELSI | ラボマネージャー |
11 |
丸山正 | JAMSTEC | 研究員 |
12 |
押木守 | 長岡高専 | 助教 |
13 |
大石和恵 | 東京工芸大 | 研究員 |
14 |
伊藤雅之 | 京大東南アジア研 | 助教 |
15 |
程木義邦 | 京大生態研センター | 特定准教授 |
16 |
岡田久子 | 明治大農 | 研究員 |
研究集会開催期間 | 平成 28 年 3 月 18 日 〜 平成 28 年 3 月 19 日 |
研究目的 | 環境微生物は生態系において主要な構成生物であり、物質循環及びエネルギーの流れに大きく寄与している。しかし、自然界の微生物のほとんどは未培養ないし難培養であり、生態系プロセスの素過程等を定量することが困難である。これらの問題を解決するため、次世代型シーケンサーによる環境ゲノムの大量解析や質量分析計による環境タンパク質の網羅的解析が注目されている。そこで、本研究集会では、環境微生物学のフロンティア研究者等が一堂に会し、研究発表及び議論を行うことにより、今後の微生物生態系研究の新基軸を提案することを目的とする。 |
|
|
研究内容・成果 | 本研究集会では、下記のプログラムで行い、環境微生物学に関する活発な研究発表および議論が行われた。 1. Mia Terashima (ILTS, HU) 「Flow cytometry as a method to sort microalgae and bacteria based on intracellular energy reserves」 2. 程木義邦(京都大学生態研センター)「淡水産シアノバクテリアの地理的分布を決定している要因」 3. 岡田久子(明治大学農学部)「多摩川の地質特性とそこに分布する糸状緑藻」 4. 花田智(首都大学東京Photomic)「IFO寄附講座・光合成複合研究室の開設趣旨と研究課題」 5. 中川麻悠子(東京工業大学ELSI)「微生物生態系における炭素同位体比解析の今までとこれから」 6. 岩田智也(山梨大学)「湖における好気的メタン生成プロセス」 7. 伊藤雅之(京都大学東南アジア研究所)「亜熱帯ダム湖の冬季鉛直混合の年々変動がメタン動態に及ぼす影響」 8. 小林由紀(総合地球環境学研究所)「翡翠水庫(台湾)におけるメタン酸化細菌の鉛直的および季節的変動」 9. 押木守(長岡工業高等専門学校)「窒素循環を機能遺伝子から眺める 〜アプローチと解析例〜」 10. 東岡由里子(高知工業高等専門学校)「炭化水素培養系における培地固化材の検討」 11. 久保響子(鶴岡工業高等専門学校)「物部川および赤川河口堆積物における新規炭化水素分解硫酸還元菌の探索および培養」 12. 田渕敬一(大阪府庁)「閉鎖性海域における水環境保全の課題(特に気候変動の影響の検討)と微生物学的なアプローチの可能性」 13. 中川達功(日本大学生物資源学部)「アマモ群落の泥に生息する脱窒菌による温室効果ガスN2Oの削減」 14. 片野俊也(東京海洋大学)「沿岸海域におけるSkeletonema属珪藻の分布と動態:現在の理解とこれからの課題」 15. 大石和恵(東京工芸大学)『共生細菌を有する深海性二枚貝Calyptogena okutaniiの人工化学合成水槽での長期飼育における共生細菌と硫黄顆粒の量的変化』 16. 丸山正(JAMSTEC)「深海好圧菌は生息環境の高圧をストレスと感じているか?」 17. [総合討論] 嶋田敬三(首都大学東京) 本研究集会を通して今後の微生物生態系研究の新基軸を提案がなされ、また、本研究集会で得られた成果は、気候変動の影響を受けやすい寒冷圏生態系の脆弱性評価に資するアイデア等の創出につながることができた。 |
|
|
研究集会参加人数 | 35 人 |