共同研究報告書


研究区分 一般研究

研究課題

極めて弱い層構造におけるせん断強度計測手法に関する研究
新規・継続の別 新規
研究代表者/所属 北海道教育大学
研究代表者/職名 教授
研究代表者/氏名 尾関俊浩

研究分担者/氏名/所属/職名
 
氏  名
所  属
職  名

研究目的 表層雪崩の原因となる弱層のせん断強度を計測する.本研究では小型軽量のシアーフレームを開発し,強度の弱い弱層上に新雪が数 cm積もった程度の極めて弱い層構造でのせん断強度計測手法を確立することを目的とする.
  
研究内容・成果 精度良く弱層のせん断強度を計測するために,シアーフレームの面積,高さ,フィンの数,材料とその厚さを検討したのち,小型軽量シアーフレームを製作した.北海道教育大学にある低温実験室において人工的に表面霜の弱層を作成し,せん断強度を実測した.表面霜はとても弱い積雪層であるが,この新たに開発した軽量小型のシアーフレームは,人工的に新雪を上載させたうえで計測準備中に表面霜を破壊することなく,せん断破壊実験を行うことができた.せん断強度はシアーフレームインデックス(SFI)で評価した.
今まで層構造が弱すぎて計測できなかった弱層のせん断強度を計測する手法が出来たことにより,今後の斜面積雪の安定性解析に大いに立つであろう.
  
成果となる論文・学会発表等 八代裕平,風洞型装置により生成した人工表面霜のせん断強度に関する研究,平成27年度北海道教育大学大学院修士論文,2016年1月15日.