共同研究報告書


研究区分 一般研究

研究課題

氷河・氷床の浅中層掘削及び検層観測に関する研究
新規・継続の別 新規
研究代表者/所属 国立極地研究所
研究代表者/職名 教授
研究代表者/氏名 本山秀明

研究分担者/氏名/所属/職名
 
氏  名
所  属
職  名

1

古崎睦 旭川工業高等専門学校 教授

2

田中洋一 (株)ジオシステムズ 代表取締役

3

宮原盛厚 (株)アノウィ 代表取締役

4

澤柿教伸 法政大学社会学部 准教授

5

津滝俊 国立極地研究所 特任研究員

6

的場澄人 北大低温研

7

杉山慎 北大低温研

8

新堀邦夫 北大低温研

9

森章一 北大低温研

10

飯塚芳徳 北大低温研

11

高橋昭好 (株)地球工学研究所 代表取締役

12

小林明雄 九州オリンピア工業(株) 主任

13

吉瀬也寸志 九州オリンピア工業(株) 係長

研究目的 世界各地で氷河や氷床を掘削して採取したアイスコアを使った古気候・古環境の復元やその変動研究がおこなわれている。また掘削孔を利用した検層観測により、過去の気温や動力学的研究が実施されている。本研究の目的は、現状では低温科学研究所や民間企業ベースで製作されている掘削機や検層装置を見直して、新たな技術を取り入れた掘削機や検層装置の改良及び開発を目指す。
  
研究内容・成果 平成27年8月末に北海道大学低温科学研究所にて共同研究に関する研究集会を開催した。グリーンランドと南極でのアイスコア掘削、低温研にて開発中の中層掘削用データロガー型検層装置、深層掘削検層データの解析、南極半島で実施した熱水掘削などについて議論した。深層掘削検層データのうち、液温データについてはデジタル化するときの桁落ちが温度勾配の見かけのエラーにつながることが分かり、その補正について検討した。中層掘削用データロガー型検層装置は、まだ試作段階であったが、南極にて氷床掘削後の深さ260mまでの孔径、温度、傾斜測定と孔壁のビデオ撮影を実施し、温度を除いてデータ取得に成功した。今後はテストの結果を踏まえて改良を進める。
  
成果となる論文・学会発表等 本山秀明、川村賢二、櫻井俊光、竹中規訓、須藤健司、荒井美穂、野呂和嗣、鈴木利孝.第57次南極地域観測隊による氷床沿岸でのアイスコア中層掘削と周辺観測の計画について.雪氷研究大会(2015・松本)、松本市、2015.9.13–9.16

高田守昌、古崎睦、本山秀明.南極ドームふじ深層掘削孔検層の温度測定結果の評価. 雪氷研究大会(2015・松本)、松本市、2015.9.13-9.16

高田守昌、古崎睦、本山秀明、新堀邦夫.南極ドームふじ深層掘削孔の検層における液温測定値の評価と補正.第6回極域科学シンポジウム、立川市、2015.11.16-19.