共同研究報告書
研究区分 | 研究集会 |
研究課題 |
ALMAを活用した原始惑星系円盤に関する研究の新展開 |
新規・継続の別 | 新規 |
研究代表者/所属 | 茨城大学理学部 |
研究代表者/職名 | 教授 |
研究代表者/氏名 | 百瀬宗武 |
研究分担者/氏名/所属/職名 | |||
氏 名
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所 属
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職 名
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1 |
塚越 崇 | 茨城大学理学部 | 研究員 |
2 |
武藤恭之 | 工学院大学基礎・教養教育 | 助教 |
3 |
片岡章雅 | 総合研究大学院大学 | D3 |
4 |
野村英子 | 東京工業大学理工学研究科 | 准教授 |
5 |
竹内 拓 | 東京工業大学理工学研究科 | 特任准教授 |
6 |
奥住 聡 | 東京工業大学理工学研究科 | 助教 |
7 |
本田充彦 | 神奈川大学理学部 | 助教 |
8 |
小林 浩 | 名古屋大学理学研究科 | 特任助教 |
9 |
高橋実道 | 京都大学理学研究科 | D3 |
10 |
石本大貴 | 京都大学理学研究科 | D2 |
11 |
田崎 亮 | 京都大学理学研究科 | D1 |
12 |
深川美里 | 大阪大学理学研究科 | 助教 |
13 |
相川祐理 | 神戸大学理学研究科 | 准教授 |
14 |
田中秀和 | 北大低温研 | |
15 |
羽馬哲也 | 北大低温研 | |
16 |
田中今日子 | 北大低温研 | |
17 |
金川和弘 | 北大低温研 |
研究集会開催期間 | 平成 26 年 7 月 31 日 〜 平成 26 年 8 月 2 日 |
研究目的 | 最近稼働を始めた大型電波望遠鏡・アタカマミリ波サブミリ波干渉計(ALMA)の観測データを活用した研究と,近年著しい進展をみせている円盤中での氷ダスト粒子から微惑星へと至る理論研究とのシナジーを目指した。具体的には,最新の理論研究に基づく観測計画の立案と,観測データに基づくダスト成長理論の更なる展開という,双方向の研究発展を促進を目指した。円盤ガスや有機物の役割についても議論し,ダストとガスの相互関係についても理解を深めた。科学的議論のセッションだけでなく,各自がALMAアーカイブ・データのタイムリーかつ効率的な活用を可能とするスキルを獲得できるよう,データ解析セッションも設けた。 |
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研究内容・成果 | 会合は,平成26年7月31日(木)13:30から8月2日(土)15:00まで,北海道大学低温科学研究所講堂にて行われた。プログラムは,参加者が行っている最新の研究成果報告と,ALMAデータ解析に必要な装置に関する説明及びデータ解析実習で構成した。研究に関する議論とデータ解析とに,参加者が常に新鮮な気持ちで取り組めるように,両者を交互に配置するプログラム配置をとった。研究成果報告では,電波・赤外線観測の最新成果,将来のALMA観測に向けた準備的な考察,及びダストサイズの理論的考察の,大きく3つの内容で複数の講演があった。これにより,理論で考えられているダスト成長や円盤風に伴うガス散逸を観測的にどう研究していくかという点について,問題意識を共有しより深い理解を得ることができた。一方,ALMAデータ解析では,誰でも比較的容易にできるマップキューブを用いたデータ解析だけでなく,より上級者向けのヴィジビリティを用いたデータ解析についても実習を行い,参加者それぞれの経験や今後の必要性に合わせた技能習得を可能とした。講習で使用した教材については,参加者向けにweb pageで公開(パスワード制限付き)し,研究会終了後にも復習が可能となるようにした。以上を通じて,円盤研究に携わる理論研究者と観測研究者が共同で,今後の研究戦略を考えるきっかけを与えたことが大きな成果である。実際,この研究会をきっかけに,幾つかの研究構想が進展し,論文の提出に至っているものもある。 |
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研究集会参加人数 | 40 人 |