共同研究報告書


研究区分 研究集会

研究課題

寒冷圏陸域植生と大気微粒子・気体成分を介した大気環境の相互作用
新規・継続の別 新規
研究代表者/所属 北大低温研
研究代表者/職名 助教
研究代表者/氏名 宮﨑雄三

研究分担者/氏名/所属/職名
 
氏  名
所  属
職  名

1

梶井克純 京都大学・大学院地球環境学堂 教授

2

小池孝良 北海道大学・大学院農学研究院 教授

3

三枝信子 国立環境研究所・地球環境研究センター 副センター長

4

高橋善幸 国立環境研究所・地球環境研究センター 主任研究員

5

谷晃 静岡県立大学・食品栄養科学部 准教授

6

日浦勉 北大北方生物圏フィールド科学研究センター 教授

7

持田陸宏 名古屋大学・大学院環境学研究科 准教授

8

金谷有剛 海洋研究開発機構地球表層物質循環研究分野 分野長代理

9

野口泉 北海道立総合研究機構 研究主幹

10

松本潔 山梨大学・大学院医学工学総合研究部 准教授

11

豊田栄 東京工業大学・大学院総合理工学研究科 准教授

12

伊藤昭彦 国立環境研究所・地球環境研究センター 主任研究員

13

市井和仁 海洋研究開発機構地球表層物質循環研究分野 主任研究員

14

中路達郎 北大北方生物圏フィールド科学研究センター 准教授

15

原登志彦 北大低温研

16

河村公隆 北大低温研

研究集会開催期間 平成 26 年 12 月 4 日 ~ 平成 26 年 12 月 5 日
研究目的 大気微粒子・気体成分の放出・化学反応・沈着による大気組成変動と陸域植生活動との相互作用は気候変動・生物多様性や主要元素の生物地球化学的な物質循環を変化させる。寒冷圏大気-陸域生態系におけるこれら相互作用を正確に理解するには、大気化学、森林生態、植物生理、陸域炭素動態等の専門家が一堂に会し、相互にコミュニケーションを図りながら分野横断型研究の創生が必要となる。寒冷圏陸域生態系における様々な寿命の気体成分・エアロゾルの放出と沈着、大気質変化に対する植生応答など、多様な専門的視点から大気-植生内物質循環の問題認識を共有し、分野横断的研究の創出に向けた具体的な研究協力体制の構築を図ることを目的とする。
  
研究内容・成果 本研究集会では下記の研究発表・話題提供が行われ、寒冷圏陸域生態系における炭素動態や揮発性有機化合物・エアロゾルの放出と沈着、大気質変化に対する植生応答など、最新の研究や方法論、今後の展開などに関して活発な議論が行われた。

「北大開放系オゾン付加実験の取り組みと課題」小池 孝良(北大)
「苫小牧研究林におけるこれまでの森林-大気相互作用研究」日浦 勉(北大)
「植物と大気のVOC交換とそれを支配する環境要因」谷 晃(静岡県大)
「単一植物から放出されるVOCのOH反応性測定」梶井 克純(京大)
「富士山北麓における窒素沈着に関する研究」松本 潔(山梨大)
「北日本冷温帯カラマツ林における硫黄酸化物,アンモニアおよび窒素酸化物由来成分の湿性および乾性沈着」野口 泉(北海道立総合研究機構)
「カラマツ林群落での総合的微量ガス観測」高橋 善幸(国立環境研)
「地上観測・衛星観測・陸域生態系モデルを利用した過去30年のアジア寒冷域の陸域炭素循環変動の把握」市井 和仁(JAMSTEC)
「陸域生態系モデルによる微量ガス放出の広域推定」伊藤 昭彦(国立環境研)
「植生起源イソプレンの大気酸化反応と生成物に関する知見」金谷 有剛(JAMSTEC)
「エアロゾル中のジカルボン酸類の起源:イソプレンと不飽和脂肪酸」河村 公隆(北大)
「紀伊半島の森林域における大気エアロゾルの組成および特性:生物起源有機物の寄与」持田 陸宏(名大)
「冷温帯林での窒素散布による大気有機エアロゾル生成への影響」宮﨑 雄三

最後の総合討論は、
(1)外的ストレスに対する植物生理・生態学的応答と大気微量成分へのフィードバック
(2)陸域生態系モデルによる広域評価における不確定因子
(3)(1)や(2)に関わる具体的なプロセス研究・観測研究の必要性
(4)研究成果・仮説の多面的な検証手段としての陸域植生-大気相互作用研究に関わる既存観測サイトの利用
に関する議論を中心に行われた。本研究集会を通して、陸域植生-大気相互作用研究に関するアイディアの創出や参加者間での具体的な共同研究の立案につながった。
  
研究集会参加人数 20 人