共同研究報告書


研究区分 研究集会

研究課題

永久凍土のモニタリングと変動に関する研究集会
新規・継続の別 継続(平成19年度から)
研究代表者/所属 北大地球環境
研究代表者/職名 准教授
研究代表者/氏名 石川守

研究分担者/氏名/所属/職名
 
氏  名
所  属
職  名

1

松岡憲知 筑波大 教授

2

池田敦 筑波大 准教授

3

原田鉱一郎 宮城大 准教授

4

斉藤和之 海洋研究開発機構 研究員

5

飯島慈裕 海洋研究開発機構 主任研究員

6

渡辺晋生 三重大 准教授

7

曽根敏雄 北大低温研 助教

8

末吉哲雄 海洋研究開発機構 研究員

9

澤田結基 福山市立大 講師

10

曽根敏夫 北大低温研

研究集会開催期間 平成 27 年 3 月 1 日 〜 平成 27 年 3 月 1 日
研究目的 凍土分野の研究において,近年の気候変動に対する応答の実態をモニタリングし,変動の物理プロセスを明らかにすることは地球科学的・工学的な見地からも要請が強い研究課題であり,その重要性は凍土研究者間でも共有されている.しかし研究を進める上では,複数の学問分野にまたがった知見を要求されることから,同じ凍土を対象としつつも,異なるバックグラウンドを持つ各研究者の間で十分な議論と意見の交換が不可欠である.本研究集会は,当該テーマに携わっている国内の研究者が集まり研究の現状と問題点を共有するのが狙いである.
  
研究内容・成果 2015年3月1日に低温研講堂にて開催した。今回はオスロ大やアラスカ大の大学院生や研究者を交え、北欧、アラスカ、中央アジア、シベリア、日本などにおけるこれまでの研究成果が紹介された。発表題目は以下のとおりであり、活発で有意義な議論が繰り広げられた。
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・Ground temperature regimes of forest-grass mosaic, Mongolia
Physical process of frost heave and ice lens formation in frozen soils
・Soil water and heat flow during soil freezing thawing processes
・Optimization of thermal parameters of permafrost on borehole temperature measurements and surface geoelectrical measurements
・Evaluating ecotypes as a means of scaling-up permafrost thermal measurements in western Alaska
・環北極域のサイトと特徴を持つモデル入力データの作成
・ブータンヒマラヤの岩石氷河
・中央アジア・天山脈北部地域の永久凍土環境
・Distribution and activity of permafrost landforms in Norway and Iceland
・富士山の凍土観測記録報告(2014年)
・The spatial distribution of permafrost in Norway on steep rock faces
Development of palsas in Finnmark, Northern Norway, from 1950s to 2010s
・Lateral evolution of two palsa mires in N-Norway from 1960s-2011
・シベリア永久凍土の衛星リモートセンシング・ボトムアップの視点から
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日本側からは主に東アジア域で積み重ねてきた観測研究成果が、オスロ大からは欧州山岳域で鍛錬されてきた凍土や周氷河地形の分布モデリング手法が紹介され、今後の共同研究の立ち上げについて大きな礎を築けたことが大きな成果である。
  
研究集会参加人数 30 人