共同研究報告書
研究区分 | 研究集会 |
研究課題 |
生物の低温適応の分子機構 |
新規・継続の別 | 新規 |
研究代表者/所属 | 群馬大院理工 |
研究代表者/職名 | 教授 |
研究代表者/氏名 | 高橋浩 |
研究分担者/氏名/所属/職名 | |||
氏 名
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所 属
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職 名
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1 |
村勢則郎 | 東京電機大理工 | 教授 |
2 |
片桐千仭 | 数理設計研究所 | 研究員 |
3 |
平井光博 | 群馬大院理工 | 教授 |
4 |
金子文俊 | 大阪大院理 | 准教授 |
5 |
上野聡 | 広島大院生物圏科学 | 教授 |
6 |
林正和 | 東京電機大理工 | 研究員 |
7 |
瀬戸直樹 | 大阪大院理 | 大学院生M2 |
8 |
髙田健太 | 群馬大院工 | 大学院生M2 |
9 |
佐﨑元 | 北大低温研 | 教授 |
10 |
古川義純 | 北大低温研 | 教授 |
11 |
長嶋剣 | 北大低温研 | 助教 |
12 |
麻川明俊 | 北大低温研 | 博士研究員 |
研究集会開催期間 | 平成 25 年 12 月 26 日 〜 平成 25 年 12 月 27 日 |
研究目的 | ある種の耐凍生物は細胞膜近傍の氷晶形成を制御する機構を有している。この制御機構には、細胞膜及びクチクラなどの膜近傍の構造が関与していると予想される。この細胞膜近傍における氷晶形成の問題を中心として、生物の低温適応機構を幅広い観点から考察することが目的である。そのために異なる分野の研究者を集めて、異なる視点から討論する。直接的に生物に関することに加えて、相転移として捕えた氷形成の基礎メカニズム、細胞膜を形成する脂質の相転移、高分子・生体分子の構造やガラス転移、生体分子と水分子の相互作用の各観点から生物の低温適応機構を討論する。 |
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研究内容・成果 | 研究集会では、(I)生物を直接対象とした研究、(II)氷形成、(III)有機分子の結晶・凝集構造、(IV)生体関連物質の水和の大きく分けて、4つの観点から討論を行った。 以下に、研究会当日のプログラムを示す。 12月26日(木) 9:00 はじめに (I)生物を直接対象とした研究の観点から 9:10 林 正和 (東京電機大)南極線虫Panagrolaimus davidiの構成脂質の特性 9:45 片桐千仭(数理設計研)昆虫血液中のリポタンパク質リポホリンによる脂質輸送 (II)氷形成の観点から 10:20 佐﨑 元(北大低温研)氷結晶表面の渦巻ステップの構造について 10:55 麻川明俊(北大低温研)気相から成長する氷結晶の単位ステップの成長カイネティクス (III)有機分子の結晶・凝集構造の観点から 11:30 長嶋 剣(北大低温研) 液中非接触原子間力顕微鏡による有機結晶表面の分子分解能観察 昼休憩 12:05〜13:30 13:30 金子文俊(大阪大)トリグリセリドの準安定相の炭化水素鎖凝集構造への不飽和結合の影響 14:05 瀬戸直樹(大阪大)シンジオタクチックポリスチレン共結晶のゲスト交換現象における添加剤およびゲスト分子形状の影響 14:40 佐藤充眞(大阪大)シンジオタクチックポリスチレン共結晶中の直鎖カルボン酸の構造 休憩 15:15-15:30 15:30 上野 聡(広島大)油脂の結晶化と多形転移におよぼす速度論的効果 16:05 髙田健太 (群馬大)合成セラミド2/コレステロール系の相挙動及びリモネンとの相互作用 (IV)生体関連物質の水和の観点から 16:40 高橋 浩(群馬大)水和がその起源の一因とされるリン脂質膜の膜間斥力について 12月27日(金) 9:30 平井光博 (群馬大) 量子ビームによる糖脂質、糖脂質混合系、および球状タンパク質の水和と構造転移の研究 10:05 村勢則郎 (東京電機大)グリシンベタインの水和の特徴 10:40 全体まとめ |
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研究集会参加人数 | 15 人 |