共同研究報告書


研究区分 研究集会

研究課題

雪氷の生態学(8)-寒冷域湿地生態系の生物群集の多様性と機能-
新規・継続の別 継続(平成18年度から)
研究代表者/所属 国立環境研究所
研究代表者/職名 室長
研究代表者/氏名 野原精一

研究分担者/氏名/所属/職名
 
氏  名
所  属
職  名

1

福原晴夫 元新潟大学 元教授

2

山本鎔子 元明治大学 元教授

3

落合正宏 元徳島文理大学 元教授

4

大高明史 弘前大学 教授

5

出村裕英 会津大学 教授

6

千賀有希子 東邦大学 講師

7

藤原英史 ドキュメンタリ-チャンネル 代表

8

鳥居高明 いであ株式会社 研究員

9

木村直哉 グリーンシグマ株式会社 研究員

10

小玉哲大 (株)フォテク 社員

11

石原範幸 (株)フォテク 社員

12

福井学 北大低温研 教授

13

小島久弥 北大低温研 助教

14

久田泰広 会津大学 教授

研究集会開催期間 平成 26 年 3 月 27 日 〜 平成 26 年 3 月 27 日
研究目的 融雪期に雪や氷の表面が着色する彩雪現象は、古くから日本を含む世界の積雪地域から知られてきた。最近では彩雪によって融雪が早まる温暖化影響が極地で注目されている.尾瀬ヶ原・尾瀬沼でもアカユキの一種であるアカシボ現象が知られ、雪中には多様な生物群集を含み、複雑な系をなす。そこで本集会では、メタンの生成と動態、陸水域における鉄の循環、尾瀬地域における雪氷の色彩分析、アカシボの微生物多様性、アカシボ粒子の正体、東北のアカシボの発生状況、アカシボ現象の総括など、「寒冷域湿地生態系の生物群集の多様性と機能」についてさらに解明を進めるものである。
研究集会の様子  
研究内容・成果 雪氷の生態学(8)寒冷域湿地生態系の生物群集の多様性と機能-
日時:2013年11月15日(金)10:00-17:00
場所:低温科学研究所 研究棟2階会議室
 集会にあたって 野原精一(国立環境研究所)
 航空写真、衛星画像から雪氷とアカシボの抽出手法 石原範幸(株)フォテク)
 UAVを使った雪氷の調査・解析技術 小玉哲大((株)フォテク)
 多積雪地域尾瀬高層湿原のALOS/PALSAR データを用いた水環境モニタリングの試み 伊藤夏希・久田泰広・小川佳子・平田成・出村裕英(会津大学)・祖父江真一(JAXA)
 尾瀬ヶ原における池塘の溶存有機物特性 千賀有希子(東邦大学)
 尾瀬の厳冬期アカシボ現象と地質構造 野原精一 (国立環境研究所)
 ビデオ顕微鏡によるアカシボ粒子の観察 藤原英史(ドキュメンタリーチャンネル)
 アカシボ微生物のFISH解析 小暮耕平・小島久弥・福井 学(北海
道大学)
 雪中の貧毛類 大高明史(弘前大)・鳥居高明(いであ)

 メタンの生成と動態、陸水域における鉄の循環、尾瀬地域における雪氷の色彩分析、アカシボの微生物多様性、アカシボ粒子の正体、東北のアカシボの発生状況、アカシボ現象の総括など、雪氷研究者や陸水化学者とアカシボ生物群集研究者との討論集会を行い、「寒冷域湿地生態系の生物群集の多様性と機能」についてさらに解明を進めた
 本集会により、黄砂などの越境大気汚染物質の影響の有無、融雪期の雪氷構造とアカシボ生物群集の相互関係の解明が期待され、雪氷の生態学の発展に寄与できること、生物群集については、新たな生物種の発見・記載が期待され、また低温環境への適応問題、地球温暖化影響などの課題についても将来発展させうることなどの成果が期待される。

研究集会の様子  
研究集会参加人数 20 人