共同研究報告書
研究区分 | 研究集会 |
研究課題 |
永久凍土のモニタリングと変動に関する研究集会 |
新規・継続の別 | 継続(平成19年度から) |
研究代表者/所属 | 北大地球環境 |
研究代表者/職名 | 准教授 |
研究代表者/氏名 | 石川守 |
研究分担者/氏名/所属/職名 | |||
氏 名
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所 属
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職 名
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1 |
松岡憲知 | 筑波大 | 教授 |
2 |
池田敦 | 筑波大 | 准教授 |
3 |
原田紘一郎 | 宮城大 | 准教授 |
4 |
斉藤和之 | 海洋研究開発機構 | 研究員 |
5 |
飯島慈裕 | 海洋研究開発機構 | 研究員 |
6 |
渡辺晋生 | 三重大 | 准教授 |
7 |
曽根敏雄 | 北大低温研 | 助教 |
8 |
末吉哲雄 | 海洋研究開発機構 | 研究員 |
9 |
澤田結基 | 福山市立大 | 講師 |
10 |
保坂征宏 | 気象研 | 主任研究官 |
11 |
瀬戸真之 | 埼玉大 | 研究員 |
12 |
廣田知良 | 北海道農業研究センター | 主任研究員 |
13 |
武田一夫 | 帯広畜産大 | 教授 |
14 |
曽根敏雄 | 北大低温研 |
研究集会開催期間 | 平成 26 年 2 月 20 日 〜 平成 26 年 2 月 21 日 |
研究目的 | 凍土分野の研究において、近年の気候変動に対する応答の実態をモニタリングし、変動の物理プロセスを明らかにすることは地球科学的、工学的な要請が強い研究課題である。研究を進めるには、土壌物理・水文・気象といった多様バックグラウンドを持つ各研究者の間で十分な議論と意見の交換が重要である。本研究集会は、当該テーマに携わっている国内の研究者がテーマを絞った議論を行うことで、研究の現状と問題点を共有するのが狙いである。温暖化にみられるよう寒冷圏陸域における環境変化が顕在化しつつある昨今、凍土研究の重要性は増す一方であり、本研究集会はこの趨勢への対応となる。 |
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研究内容・成果 | 2013年8月24日と2014年2月20-21日にかけてでいずれも低温研にて開催した。前者の集会では、永久凍土にかかわる学位研究を行っている大学院生が研究進捗状況の報告を行い、同席する複数の研究者からいくつかのアドバイスを受けた。そのほかに、ハワイやモンゴルの永久凍土観測結果、過去の永久凍土分布を復元するモデル研究の成果、広義の環境問題における凍土研究の意義などに関する発表が行われた。 --------------- Distribution of ground temperature and solar radiation on active layer and seasonal frozenground, forest-steppe ecotone, southern edge of Eurasian permafrost シベリア南限の永久凍土の存在確率マッピング 北海道の凍結深分布 ハワイの永久凍土 GCMを用いた永久凍土分布推定の改善 JCAR『北極環境研究の長期構想』についての経過報告 いわゆる'広義の地球環境問題'における凍土研究の位置づけ 大雪山高山帯における最近の気温変化と永久凍土 2014年2月20-21日の研究集会では、1970年代に日本の永久凍土研究を先導したシニア研究者を招聘し、講演をいただいた。当時と近年の成果を比較検討し、本邦における過去数十年間での永久凍土変化が議論された。永久凍土の変動を捉えるには、研究者世代をまたぐような長期的な観測が求められる。その意味で、このとき行われた若手・中堅・シニアが集った議論はきわめて意義深いものであった。このときの研究集会ではそのほかにも、火星の周氷河地形に関するレビュー、北アルプス立山連峰の高山環境、大雪山の周氷河地形と永久凍土変動、凍結・融解深度を高解像度で観測する新たなテクノロジーなどの多様な発表があり、活発で有意義な議論が繰り広げられた。 ----------------- 光ファイバーDTS による、アラスカ内陸森林域の連続温度観測 〜設置と2012-2013 年の予備的解析〜 活動層の地温逓減率を用いた山岳永久凍土検出の可能性について 富士山の凍土観測記録報告(2013年) 富士山とヒマラヤの永久凍土研究 立山連峰,内蔵助雪渓と池ノ谷右俣雪渓の氷厚と流動 火星の周氷河的地形‐地球の類似地形との比較‐ 大雪山のパルサの地温状況 南極・ドームふじで見つけた・作った,凄く硬い積雪 |
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研究集会参加人数 | 15 人 |