共同研究報告書


研究区分 一般研究

研究課題

オゾン・エアロゾル・雨滴粒径分布の高知と札幌比較
新規・継続の別 新規
研究代表者/所属 高知大学自然科学系理学部門
研究代表者/職名 講師
研究代表者/氏名 村田文絵

研究分担者/氏名/所属/職名
 
氏  名
所  属
職  名

1

藤吉康志 北大低温研

研究目的 気候が異なる札幌と高知のオゾン・エアロゾル・雨滴粒径分布を比較する。2地点の背景となる大気質の違いを認識し、その原因について理解を深めると共に、トレーサー物質であるオゾンの変動から大気の流れの微細な振る舞いを検出する一方、エアロゾル・雨滴粒径分布と共に用いて、降水システムの形成過程の違いを観測によって推定する方法を検討する。
  
研究内容・成果 北大低温研所有のオゾン・エアロゾル装置を5-6月に高知大学南国キャンパス, 12-3月に高知県西部の津野町に設置し,観測を実施した。一方北大低温研所有の雨滴粒度分布計Parsivelは4-11月の間高知大学朝倉キャンパスに設置して観測を実施した。9-11月の間は高知大学所有の機器との相互比較観測を行い,両者の結果がよく一致していることを確認した。オゾン・エアロゾルについて同じ測器が設置され同時観測が行われているのは東京であったため,東京(東工大)のデータの比較を行った。5月は南国キャンパスにおいてオゾンに19-20時に極大,7-8時頃極小をもつ顕著な日変化がみられた。このような日変化は東京のデータにもみられるが高知ほど顕著ではなかった。一方2月はオゾン・エアロゾル共に高知と東京の時系列がよく似ており,かつ気温との相関が高かった。暖かい時期にオゾンが低く,エアロゾルが多いという結果が得られた。
  
成果となる論文・学会発表等