共同研究報告書


研究区分 一般研究

研究課題

北方林における熱・水・CO2フラックスの観測研究
新規・継続の別 新規
研究代表者/所属 国立極地研究所
研究代表者/職名 特任准教授
研究代表者/氏名 兒玉裕二

研究分担者/氏名/所属/職名
 
氏  名
所  属
職  名

1

原登志彦 北大低温研 教授

2

隅田明弘 北大低温研 准教授

研究目的 雨龍研究林で行われているダケカンバ林と針広混交林における森林境界層タワー観測のデータ収集や解析を継続するとともに、フェノロジーや森林構造と熱・水・CO2フラックスとの関係を解析し、北方林南限の多雪地帯におけるフラックスの特徴を把握することを目的とする。
  
研究内容・成果 乱流フラックスの計測については、ロガーの記憶容量の制約を受けるため、月一度のカードの交換および維持のための作業を行った。これは原教授グループの 支援を受けて行った。ここに感謝を表したい。秤量ライシメータによる積雪水量自動計測・フェノロジーカメラによる自動撮影や積雪観測・LAI測定などのマニュアル観測も行い、 フェノロジー・森林構造・積雪とフラックスの関係を解析する予定である。これらの観測は2003年から継続して行っており、2013年度で10年分のデータが揃うことになる。現在準備中である。
また、鈴木氏と母子里名寄地域を対象に土地利用変化にたいするアルベド変化についてのモデル研究を行った。この論文のデータは母子里の森林気象タワーで得られたデータを使用した。多雪複雑地形では正味放射の土地利用変化による変化は高度に強く依存することが判った。
  
成果となる論文・学会発表等 野村大樹、兒玉裕二、中坪俊一、藤田和之、福地光男 自動開閉式CO2 チャンバー:厳冬期南極海氷上でのCO2 フラックス測定 低温科学研究所技術報告会2013年10月
K. Suzuki *, G.E. Liston, Y. Kodama Variations of surface albedo and net shortwave radiation caused byland-use change in northern Hokkaido, Japan  Submitted to special issue: Large Scale LUCC, Surface Energy Fluxes and Energy Use, Energies (ISSN 1996-1073).2014
Y. Kim, Y. Kodama, CS Shim, K. Kushida Carbon exchange rates in Polytrichum juniperinum moss of burned black spruce forest in interior Alaska Polar Science In Press, Corrected Proof, Available online 27 January 2014