共同研究報告書


研究区分 一般研究

研究課題

アイスコア試料内部を無菌的に採取する融解装置の開発
新規・継続の別 新規
研究代表者/所属 国立極地研究所
研究代表者/職名 特任助教
研究代表者/氏名 瀬川高広

研究分担者/氏名/所属/職名
 
氏  名
所  属
職  名

1

本山秀明 国立極地研究所 教授

2

Astrid Schmidt コペンハーゲン大学 研究員

3

的場澄人 低温研 助教

4

新堀邦夫 低温研 技術員

研究目的  氷河や氷床に長年にわたって堆積した雪や氷は,過去の環境情報を封印した,降水と大気のタイムカプセルのようなものである。アイスコア中の遺伝子を解析することで,遺伝的変異を主とした進化学的研究や、新規及び有用微生物の発見につながる先端的な研究が期待できる。しかし、アイスコアは掘削・採取の際に、その外側に掘削に使用する液体や人の手などにより汚染物が付着しておりその汚染を取り除く必要がある。現有の融解装置では土壌粒子が多く混入しているアイスコアに用いることができない事や、高精度な遺伝子解析をおこなうには問題点があるため、無菌的にアイスコア試料内部を採取する融解装置の開発・改良をおこなう。
  
研究内容・成果 開発したアイスコア融解装置を用いて北極のAustfonna ice cap (スバルバール諸島)のアイスコア試料から,無菌的に氷内部を採取することに成功し、アイスコア試料中の微生物種を推定するためのリボソームRNA遺伝子や抗生物質耐性遺伝子の解析をおこなった。また、土壌粒子が多く混入しているグリーンランドの氷床底部試料から無菌的に試料内部のみを抽出させる装置の作成に着手し、プロトタイプの作成をおこなった。
  
成果となる論文・学会発表等 Takahiro Segawa, Nozomu Takeuchi, et al. Distribution of antibiotic resistance genes in glacier environments. Environmental Microbiology Report. 5 (1),127-134.2013