共同研究報告書
研究区分 | 一般研究 |
研究課題 |
結晶成長時の界面パターンへの溶液の流れと不純物効果 |
新規・継続の別 | 継続(平成22年度から) |
研究代表者/所属 | 金沢大学総合メディア基盤センター |
研究代表者/職名 | 教授 |
研究代表者/氏名 | 佐藤正英 |
研究分担者/氏名/所属/職名 | |||
氏 名
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所 属
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職 名
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1 |
勝野弘康 | 学習院大学計算機センター | 助教 |
2 |
佐崎元 | 北大低温研 |
研究目的 | ある種のたんぱく質を含む水が凝固する際に,たんぱく質が不純物の役割をして,界面の形態を変えることはよく知られている。しかし,実際に,不純物が成長界面でどのような振る舞いをするかについては自明ではない。 本研究では,不純物の振る舞いとともに,界面の形態や結晶の成長過程がどのように変化するかを調べる。 今年度は,例えば歪みのように,不純物が長距離の相互作用を及ぼす場合について,検討する。また,不純物の界面への輸送の違い等による界面の形態不安定性の変化についても調べる予定である。 |
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研究内容・成果 | 本年度は,結晶内の不純物が存在することで結晶表面の核生成にどのような 影響を与るかについて調べた。2次元島の結晶核を考えた場合には,1つの 吸着原子を置いた場合にもっとも安定である位置からはずれて核が成長する ことが分かった。これは,2次元島状の結晶核が有限の大きさを持っている 影響を反映したものである。 この結果は,日本物理学会や日本結晶成長学会で発表した。 また関連したこととして,ある種のタンパク質に異種タンパクを不純物と して添加した場合の結晶成長形の変化等についても調べた。この結果につい ても日本結晶成長学会で発表した |
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成果となる論文・学会発表等 |
42回結晶成長国内会議(2012年11月09-11 九州大学 筑紫キャンパス (福岡県春日市春日公園6-1))リゾチーム結晶成長に及ぼすグルコースイソメラーゼの不純物効果中尾恭兵(徳島大学大学院),鈴木良尚(徳島大学大学院),藤原貴久(徳島大学大学院),佐藤正英(金沢大学総合メディア基盤センター),佐崎元(北海道大学低温科学研究所),勝野弘康(学習院大学計算機センター) 第42回結晶成長国内会議(2012年11月09-11 九州大学 筑紫キャンパス (福岡県春日市春日公園6-1))グルコースイソメラーゼ結晶の成長過程に及ぼすリゾチームの不純物効果, 藤原貴久(徳島大学大学院),鈴木良尚(徳島大学大学院),佐藤正英(金沢大学総合メディア基盤センター),佐崎元(北海道大学低温科学研究所), 勝野弘康(学習院大学計算機センター) 日本物理学会 2012年秋季大会 (9月18日―21日 横浜国立大学 (〒240-8501 神奈川県横浜市保土ケ谷区常盤台79-1)), 不純物を含んだエピタキシャル表面での核生成, 勝野弘康 (学習院大計センター) |