共同研究報告書
研究区分 | 一般研究 |
研究課題 |
竜巻の発生・発達条件に関する研究 |
新規・継続の別 | 新規 |
研究代表者/所属 | 高知大学理学部門 |
研究代表者/職名 | 教授 |
研究代表者/氏名 | 佐々浩司 |
研究分担者/氏名/所属/職名 | |||
氏 名
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所 属
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職 名
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1 |
林 泰一 | 京都大学防災研究所 | 准教授 |
2 |
松井正宏 | 東京工芸大学工学部 | 教授 |
3 |
坪木和久 | 名古屋大学地球水循環研究センタ | 教授 |
4 |
藤吉康志 | 北大低温研 | 教授 |
5 |
川島正行 | 北大低温研 | 准教授 |
研究目的 | 日本全国で発生する竜巻は積乱雲に伴う極めて局所的な大気現象であるが、その発生メカニズムは温暖域と寒冷域ではかなり異なる。本研究では、竜巻の親雲となる積乱雲の発達条件が地域ごとに異なることを考慮しつつ、観測的手法、気象モデルを用いた再現実験や室内実験など、様々なアプローチから多面的に捉えて、討論することにより日本特有の竜巻の発生・発達条件を明らかにすることを目的とする。 |
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研究内容・成果 | 竜巻竜巻に関し観測的解析、実験的解析、モデル解析と多面的なアプローチで発生、発達メカニズムを調査している研究者が一同に会して、相互に意見交換をおこなった。これにより、太平洋岸で低気圧や台風に伴って発生する竜巻、冬季に日本海側で発生する竜巻など、地域毎の発現時期や規模などに大きな違いがあることを明らかにした。また、モデル解析では近年のHPC利用により高解像度の再現実験が可能となり、2006年の延岡竜巻や2012年5月のつくば竜巻などにおける発生メカニズムが詳細に明らかになりつつあることがわかった。観測的研究においては上空のレーダー解析と地面付近の観測との連携により竜巻渦の立体的構造の特徴などが明らかになりつつあることがわかった。さらに室内実験によってもノンスーパーセル竜巻、スーパーセル竜巻の発生条件などが明らかになりつつあり、実験的に求められたパラメータと観測データとの比較検討が進められることにより、ナウキャスト情報の精度向上が見込めることが期待されている。今後、各研究者間の知見の連携をさらに進めることにより、日本固有の竜巻発生条件などが明らかにされることも期待されており、本共同研究をきっかけとして進められる研究成果は気象学会発行の気象研究ノートにまとめられる予定である。 |
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成果となる論文・学会発表等 |