共同研究報告書
研究区分 | 一般研究 |
研究課題 |
全球・領域気候モデルにおける環オホーツク地域の相互比較 |
新規・継続の別 | 継続(平成22年度から) |
研究代表者/所属 | 独立行政法人海洋研究開発機構 |
研究代表者/職名 | チームリーダー |
研究代表者/氏名 | 小守信正 |
研究分担者/氏名/所属/職名 | |||
氏 名
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所 属
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職 名
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1 |
本田明治 | 国立大学法人新潟大学 | 准教授 |
2 |
小木雅世 | 独立行政法人海洋研究開発機構 | 研究員 |
3 |
木田新一郎 | 独立行政法人海洋研究開発機構 | 研究員 |
4 |
田口文明 | 独立行政法人海洋研究開発機構 | 研究員 |
5 |
三寺史夫 | 北大低温研 | 教授 |
6 |
中村知裕 | 北大低温研 | 講師 |
研究目的 | 北海道大学低温科学研究所で開発中の環オホーツク領域気候モデルおよび独立行政法人海洋研究開発機構で開発中の全球大気海洋結合モデル (CFES) をより精緻なものとすることにより、比較的立ち後れている環オホーツク地域のモデリング研究・シミュレーション研究を発展させ、気候変動・環境変動予測のための基盤を構築する。 |
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研究内容・成果 | 本共同研究のための情報交換・議論の場として、2012年8月に低温科学研究所において研究集会を開催した。発表者とタイトルを文末に示す。参加者の研究手法は、人工衛星観測データ・現場観測データ・再解析データの解析から領域海洋モデルや全球大気海洋結合モデルを使った研究まで多岐に渡り、活発な議論が行われた。 一連の発表・議論を通じて、オホーツク海内部で生じる諸現象に加え、太平洋や北極海、ベーリング海といった他の海洋とオホーツク海の結び付きの重要性が再確認された。また、この研究集会での議論を基に海洋海氷結合モデル OFES の改良を行い、全球大気海洋結合モデル CFES においても海洋循環の再現性が向上することを確認した。 共同研究も3年目を迎え、徐々にではあるが、論文投稿や学会発表ができる成果も出始めている。今後は、領域モデルと全球モデルのそれぞれの良さを活かし、環オホーツク地域と大規模な大気循環・海洋循環との双方向作用を明らかにしていきたい。 【研究集会の発表者とタイトル】 木村詞明(東大院新領域)海氷についての最近の話 佐伯立(北大院環境)氷海におけるパターン形成とその海洋内部への影響について 松田淳二(北大院環境)高解像度海洋海氷モデルを用いた北太平洋オホーツク海熱塩循環システムの研究 三寺史夫(北大低温研)アムール川河口域の数値シミュレーション 中野渡拓也(北大低温研)オホーツク海中層水温の経年変動に関する数値シミュレーション 木田新一郎(海洋機構)オホーツク海と太平洋の水塊交換 中村知裕(北大低温研)2011年おしょろ丸による宗谷海峡25時間集中観測―速報― 小守信正(海洋機構)北太平洋渦許容版OFESと戯れる〜鉛直解像度とトレーサ鉛直移流〜 田口文明(海洋機構)秋の北極海と冬のオホーツク海に於ける海氷の十年規模共変動 小木雅世(海洋機構)北極海の海氷面積と夏の大気循環の関係〜最近の傾向〜 山崎哲(海洋機構)渦と渦の相互作用によるブロッキング持続メカニズム 高谷康太郎(海洋機構)冬季東アジアモンスーンとENSOとの関係 本田明治(新潟大理)近年の日本の冬季降積雪分布にかかわる大気海洋場の特徴 |
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成果となる論文・学会発表等 |
S. Kida,and K. Takahashi: The dynamics of the water mass exchange between the Pacific and the Okhotsk Sea. AOGS-AGU (WPGM) Joint Assembly,Sentosa,Singapore,August 2012. 田口文明,小木雅世:秋の北極海と冬のオホーツク海に於ける海氷の十年規模共変動. 日本気象学会2012年度秋季大会,北海道札幌市,2012年10月. C. C. Bajish,青木茂,小守信正,田口文明:Quasi-decadal variability of Antarctic sea ice. 第35回極域気水圏シンポジウム,東京都立川市,2012年11月. N. Komori,B. Taguchi,and A. Yamazaki: Ensemble simulations of the global coupled ocean-sea-ice system. 28th International Symposium on Okhotsk Sea & Sea Ice, Mombetsu,Hokkaido,Japan,February 2013. B. Taguchi,and M. Ogi: Decada-scale co-variability in sea-ice extent between summer Arctic and winter Okhotsk Seas. 28th International Symposium on Okhotsk Sea & Sea Ice, Mombetsu, Hokkaido, Japan, February 2013. 木田新一郎,高橋桂子:オホーツク海と太平洋の水塊交換. 2013年度日本海洋学会春季大会,東京都港区,2013年3月. |