共同研究報告書
研究区分 | 一般研究 |
研究課題 |
北海道の冬季土壌凍結深の変動に関する研究 |
新規・継続の別 | 新規 |
研究代表者/所属 | 宮城大学食産業学部 |
研究代表者/職名 | 准教授 |
研究代表者/氏名 | 原田鉱一郎 |
研究分担者/氏名/所属/職名 | |||
氏 名
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所 属
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職 名
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1 |
曽根敏雄 | 北大低温研 | 助教 |
2 |
森淳子 | 立正大学 | 外部研究員 |
研究目的 | 本研究の目的は、北海道における冬季土壌凍結深の観測を行い、過去のデータとの比較や今後の変動をモニタリングすることである。 研究計画としては、土壌凍結前に凍結深計を道内各所に設置し、冬季間に観測を行う。同時に、地表面温度・積雪深の測定も実施する。 |
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研究内容・成果 | 北海道内の道東を中心とした9ヶ所に土壌凍結深計を設置し、自然積雪下での土壌凍結深を冬季間、測定した。低温研においては研究分担者と測器の開発・改良やデータの分析についての議論と情報交換を行った。 研究成果として、近年測られていなかった北海道内の冬季土壌凍結深の分布が明らかになった。特に、鹿追町内では5ヶ所での測定を行ったが、同じ町内の狭い範囲内にも関わらず、土壌凍結深は5cm-40cmと大きな差が出た。これは主に積雪深の違い、標高の違いによるものと考えられる。また、釧路市音別での観測では、昨年度は60cm近くまでであった最大凍結深は今年度は10cmにも及ばず、同地点での観測においても、積雪深の違いが大きく影響を与えた結果となった。今冬は北海道内では初雪が遅れたが、その後の例年以上の積雪によって北海道内では土壌凍結深に大きく影響を与えたことが明らかになった。今後、継続して観測を行うことによって変動を更に明らかにしていく。 |
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成果となる論文・学会発表等 | 原田鉱一郎、吉川謙二他、小学校の校庭を利用した冬季土壌凍結深の測定、東北の雪と生活、27、21-23、2012 |