共同研究報告書


研究区分 研究集会

研究課題

微生物から捉える水環境の物質循環と環境保全
新規・継続の別 新規
研究代表者/所属 北大低温科研
研究代表者/職名 教授
研究代表者/氏名 福井学

研究分担者/氏名/所属/職名
 
氏  名
所  属
職  名

1

中川達功 日大生物資源 専任講師

2

小泉嘉一 環境技術センター 代表取締役

3

田渕敬一 大阪府環境農林水産部 主査

4

近藤竜二 福井県立大生物資源 准教授

5

中野伸一 京大生態研 教授

6

田村浩一郎 首都大都市教養 教授

7

濱村奈津子 愛媛大CMES 特任准教授

8

岩田智也 山梨大 講師

9

高野淑識 JAMSTEC 研究員

10

大河内直彦 JAMSTEC プログラムリーダー

11

千浦博 東大海洋研 研究員

12

小島久弥 北大低温研

研究集会開催期間 平成 23 年 2 月 23 日 〜 平成 23 年 3 月 24 日
研究目的 湖沼、沿岸海洋などの水環境は人為的な汚染の影響を受けやすい。これらの環境において炭素、窒素や硫黄などの物質循環には微生物が大きく関与していることが古くから知られている。しかし、近年解析手法の進展により、未解明な素過程の存在が指摘されてきており、物質循環過程を網羅的に把握するフェーズに至っている。本研究集会では、水環境の物質循環研究において異なるアプローチをしている研究者を一堂に会し、研究発表及び議論を行うことにより、今後の物質循環研究の新基軸を提案することを目的とする。
  
研究内容・成果 水環境の物質循環研究において異なるアプローチをしている15名余の研究機関研究者、行政機関担当者、および民間企業の研究者が一堂に会し、研究発表及び議論を行った。その結果、寒冷圏のみならず水環境の富栄養化防止、化学物質汚染の生物学的浄化および保全に関する、具体的な提案の重要性を指摘し、今後さらに検討することが必要であると言う認識に至った(首都大・嶋田敬三特任教授による提案)。

本研究集会の発表演題は下記の通りであった。

1.潮汐の大きな海域における赤潮の発達過程(片野俊也・佐賀大)
2.野外で人為的に発生させたアオコの遺伝的多様性と環境応答(程木義邦・京大)
3.沿岸堆積物における嫌気的有機物分解への温度の影響(松井崇人・小島久弥・北大)
4.大阪府域における水環境保全の課題と微生物学的な視点からのアプローチの可能性(田渕敬一・大阪府庁)
5.分子生態学的手法と培養法によるアマモ場における硝化機構の解明(中川達功・日大)
6.無換水陸上養殖に向けた脱窒装置の開発(小泉嘉一・但木優介・玉川大)
7.新門新規微生物の単離方策と機能の解明(花田智・産総研)
8.湖沼における菌類の多様性と機能(鏡味麻衣子・東邦大)
9.高山湖沼における浮遊性細菌群集の系統的多様性(平尾聡秀・東大)
10.土壌微生物の群集構造への環境変化の効果:小規模な培養実験の結果(村上正志・千葉大)
  
研究集会参加人数 23 人