共同研究報告書
研究区分 | 研究集会 |
研究課題 |
大気圏と生物圏の相互作用 |
新規・継続の別 | 新規 |
研究代表者/所属 | 北大低温研 |
研究代表者/職名 | 教授 |
研究代表者/氏名 | 河村公隆 |
研究分担者/氏名/所属/職名 | |||
氏 名
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所 属
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職 名
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1 |
松本潔 | 山梨大学 | 准教授 |
2 |
戸田求 | 北大地球環境科学院 | 助教 |
3 |
横内陽子 | 国立環境研 | 室長 |
4 |
持田陸宏 | 名古屋大学 | 特任准教授 |
5 |
角皆潤 | 北大 | 准教授 |
6 |
町田敏暢 | 国立環境研 | 室長 |
7 |
植松光夫 | 東大海洋研 | 教授 |
8 |
五十嵐康人 | 気象研究所 | 主任研究員 |
9 |
内田昌夫 | 国立環境研 | 主任研究員 |
10 |
新垣雄光 | 琉球大理学部 | 准教授 |
11 |
安成哲三 | 名古屋大学 | 教授 |
12 |
金谷有剛 | 海洋研究開発機構 | 主任研究員 |
13 |
竹村俊彦 | 九州大学 | 准教授 |
14 |
中澤高清 | 東北大 | 教授 |
15 |
原登志彦 | 北大低温研 | |
16 |
藤吉康志 | 北大低温研 | |
17 |
田中歩 | 北大低温研 | |
18 |
渡辺力 | 北大低温研 | |
19 |
福井学 | 北大低温研 | |
20 |
宮崎雄三 | 北大低温研 | |
21 |
下山宏 | 北大低温研 | |
22 |
杉山慎 | 北大低温研 | |
23 |
飯塚芳徳 | 北大低温研 | |
24 |
小島久弥 | 北大低温研 | |
25 |
隅田明洋 | 北大低温研 |
研究集会開催期間 | 平成 21 年 7 月 9 日 〜 平成 21 年 7 月 10 日 |
研究目的 | 本研究集会では、大気化学を中心として関連分野(生物学、気象学、地球化学など)の研究者が集い、大気圏と生物圏の相互作用についてのこれまでの研究をレビューし、同時に最新の研究を紹介することにより、従来交流の少なかった研究者間での研究交流を図る。また、この分野に関する今後の研究について問題・課題を整理し、近い将来に必要とされる研究プロジェクトや研究グループの形成について意見交換をはかるとともに将来計画について議論することを目的とする。 |
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研究内容・成果 | 植物に代表される生物圏は光合成と呼吸を通して大気のガス成分(CO2など)を大きく支配することが知られているが、同時に、植物は揮発性有機物(VOC)を大気へと大量に排出することが明らかになっている。近年、VOCは大気中で光化学的酸化反応を受け微粒子(有機エアロゾル)の生成に大きく寄与することが明らかになりつつある。有機エアロゾルはその水溶性または疎水性特性により微粒子の吸湿特性や雲凝結核(CCN)活性に大きく影響することから、気候変化に対して重要な役割を担っていると考えられている。植物から排出されるVOCの量は、グローバルに見ると、化石燃料の燃焼などに由来する人為起源のVOCに対しておよそ10倍量も高いと見積もられており、生物起源のVOCの気候に与える役割と重要性は極めて大きいと考えられている。しかし、生物起源および汚染起源VOCの割合や有機エアロゾル生成への寄与の重要性には未だ大きな不確定性が存在し、また、北方圏の大気質への影響についてはほとんどわかっていない。 本研究集会では、有機エアロゾルを中心としつつ、生物圏と大気圏での相互作用を水蒸気の循環のレベル、ガスおよびエアロゾルの化学組成とその動態のレベルで議論し、我が国における大気化学に関連する研究の成果と今後の課題を明らかにした。また研究集会で発表された18件の論文は、低温科学第68巻に全て掲載された。 |
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研究集会参加人数 | 80 人 |