共同研究報告書


研究区分 研究集会

研究課題

マルチプロキシー法による寒冷圏の古気候・古環境研究の発展の方向性
新規・継続の別 新規
研究代表者/所属 北大低温研
研究代表者/職名 准教授
研究代表者/氏名 中塚武

研究分担者/氏名/所属/職名
 
氏  名
所  属
職  名

1

阿部彩子 東大気候センター 准教授

2

井内美郎 早稲田大人間科学 教授

3

入野智久 北大院地球環境 助教

4

遠藤邦彦 日大理 教授

5

神山孝吉 極地研 教授

6

茅根創 東大理 准教授

7

川幡穂高 東大海洋研 教授

8

鬼頭昭雄 気象研 研究部長

9

斉藤文紀 産総研地質情報 研究グループ長

10

財城真寿美 神戸大国際文化 博士研究員

11

白岩孝行 地球研 准教授

12

高原光 京都府大農 教授

13

多田隆治 東大理 教授

14

原田尚美 海洋研究開発機構 研究員

15

平川一臣 北大院地球環境 教授

16

藤田耕治 名大院環境 准教授

17

安江恒 信州大農 准教授

18

山形耕太郎 上越教育大 准教授

19

横山祐典 東大理 講師

20

的場澄人 北大低温研 助教

研究集会開催期間 平成 20 年 7 月 26 日 〜 平成 20 年 7 月 27 日
研究目的 地球温暖化等のこれからの気候・環境変動の行方を正確に予測するには、過去の変動に学ぶことが不可欠である。しかし測器によるデータは過去約百年間に限られ、長期変動の解析には様々な古気候・古環境の記録媒体(プロキシー)から情報を読み取る必要がある。従来、古気候・古環境の復元は、各種プロキシー毎にバラバラに行われ、その成果をプロキシーの種類を越えて統合する系統的な取り組みが不足していた。本研究集会では、日本の古気候・古環境学における各種プロキシー研究の第一人者、古気候・古環境データ統合の中心となる気候モデリング研究の第一人者が一堂に会し、特に寒冷圏の気候・環境変動研究の今後の方向性について議論した。
  
研究内容・成果 研究集会の当日は、以下のテーマで、講演が行われ、各々の内容について、活発な討論が行われた。

北大低温研・共同利用研究集会
「マルチプロキシー法による寒冷圏の古気候・古環境研究の発展の方向性」

日時: 2008年7月26日(土)午後1時〜7月27日(日)正午
場所: 低温研・講堂

●7月26日(土)

座長: 入野 智久
13:00-13:15 中塚 武(北大低温研)
  趣旨説明(PAGESの課題と今回の集会の趣旨)
13:15-13:40 多田 隆治(東大理)
  近未来予測のための古海洋学
13:40-14:05 川幡 穂高(東大海洋研)
  海洋酸性化と大量絶滅‐PAGESそしてIODP-
14:05-14:30 原田 尚美(JAMSTEC)
  JAMSTEC海洋観測研究の枠組みにおける古海洋研究
14:30-14:40 (コーヒーブレーク)

座長: 原田 尚美
14:40-15:05 川村 賢二(極地研)
  南極ドームふじ氷床コアから探る第四紀の気候変動メカニズム
15:05-15:30 阿部 彩子(東大気候セ)
  氷期間氷期サイクルのモデリング:現状と今後
15:30-15:55 入野 智久(北大地球環境)
  東アジアモンスーン域から北西太平洋域における古環境プロクシの同時間面分布
15:55-16:20 鬼頭 昭雄(気象研)
  PMIP 6ka/21ka実験におけるENSO/モンスーン
16:20-16:30 (コーヒーブレーク)

座長: 白岩 孝行
16:30-16:55 井内 美郎 (早大人間科学)
  琵琶湖湖底堆積物から得られた地球規模環境変動の記録
16:55-17:20 財城真寿美(首都大都市環境)
  東アジアにおける小氷期末期の気候復元にむけたデータレスキュー
17:20-17:45 安江 恒(信大農)
  我が国と周辺における年輪気候学
17:45-18:00 中塚 武(北大低温研)
  樹木年輪同位体比による広域かつ高分解能の気候変動マッピングの可能性

●7月27日(日)

座長: 川村 賢二
09:00-09:25 遠藤 邦彦(日大理)
  アジア大陸中央部の環境変動
09:25-09:50 藤田 耕史(名大環境)
  アジアの山岳コア研究を巡る状況
09:50-10:15 山縣耕太郎(上越教育大)
  テフラ火山研究とPAGESとの関係,およびHITEの研究動向
10:15-10:40 白岩 孝行(地球研)
  北太平洋北部の気候・物質循環変動を記録するアイスコア
10:40-11:00 中塚 武(北大低温研)
  北太平洋亜寒帯域における生物地球化学(IMBER, SOLAS)と古海洋学(PAGES)の融合
11:00-11:10 (コーヒーブレーク)

座長(司会): 中塚 武
11:10-12:00 総合討論
  
研究集会参加人数 50 人