共同研究報告書
研究区分 | 研究集会 |
研究課題 |
環境史研究のための山岳アイスコア |
新規・継続の別 | 新規 |
研究代表者/所属 | 千葉大学大学院理学研究科 |
研究代表者/職名 | 准教授 |
研究代表者/氏名 | 竹内望 |
研究分担者/氏名/所属/職名 | |||
氏 名
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所 属
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職 名
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1 |
藤田耕史 | 名古屋大学環境学研究科 | 准教授 |
2 |
浮田甚郎 | 新潟大学 | 教授 |
3 |
辻村真貴 | 筑波大学 | 准教授 |
4 |
直木和弘 | 千葉大学 | 研究員 |
5 |
窪田順平 | 総合地球環境学研究所 | 准教授 |
6 |
岡本祥子 | 名古屋大学環境学研究科 | M2 |
7 |
白岩孝行 | 総合地球環境学研究所 | 准教授 |
8 |
瀬川高弘 | 新領域融合センター | 研究員 |
9 |
佐藤建 | 北大低温研 | M2 |
10 |
安成哲平 | 北大低温研 | D3 |
11 |
的場澄人 | 北大低温研 | 助教 |
12 |
成田英器 | 北大低温研 | |
13 |
飯塚芳徳 | 北大低温研 | 助教 |
14 |
佐々木央岳 | 北大低温研 | M2 |
研究集会開催期間 | 平成 19 年 12 月 10 日 〜 平成 19 年 12 月 11 日 |
研究目的 | アイスコア研究は過去環境変動を復元する手段として,極域を中心に行われてきたが,近年極域以外の低緯度地域の山岳氷河でも数多く掘削されるようになった.これらの山岳アイスコアは,地理的に人間活動域の近くに位置するため,過去数百年から数千年の人間活動と環境変動との関係の評価,いわゆる環境史研究に適していると考えられている.本研究集会では,近年の山岳アイスコアの最新の研究結果,他のプロキシーデータとの比較研究,環境史研究への応用などについて情報交換と議論を行う.期待される成果として,山岳アイスコア研究成果の具体的な環境史研究への活用法および山岳アイスコア研究の今後の目指すべき方向を提示することである. |
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研究内容・成果 | 12月10日から11日の二日間にわたって研究集会をおこなった.研究発表は全14件,参加者は約30名で行われた.研究発表は,アジア高山域から北太平洋周辺域の日本のグループによって掘削されたアイスコアの研究上進捗状況の報告から,分析方法,気候変動,プロセス,環境史に関する発表が行われ活発な議論が交わされた.議論の中から,低緯度,高所,物質循環の記録などの山岳アイスコアの長所を利用し,今後も環境史研究への貢献ができるように成果をまとめ,積極的にその成果を発信していく努力を行うことで一致した. プログラム 1. 竹内望(千葉大) 2007年キルギス天山山脈グリゴレア氷河85mアイスコア 2. 的場澄人(北大低温研) カムチャツカ・イチンスキーコア解析速報 3. 瀬川高弘(極地研) 雪氷微生物を用いた古環境復元の可能性 4. 白岩孝行(地球研) 掘削孔の温度測定からみた北部北太平洋域の近年の気候変動 5. 佐藤建(北大低温研) ウシュコフスキーアイスコアの同位体比・涵養量による古気候復元(気象データとの関係を考える) 6. 浮田甚郎(新潟大) 北太平洋・北大西洋の気候変動 7. 藤田耕史(名古屋大) ヒマラヤおよびロッキー山脈の氷河変動と太陽活動の11年周期 8. 辻村真貴(筑波大) アイスコアCFCs濃度分析の陸水研究における重要性 9. 窪田順平(地球研) 環境史研究とアイスコア 10. 岡本祥子(名古屋大) アルタイ山脈ベルーハ氷河アイスコア中の氷層を用いた 夏期気温復元 11. 成田英器(NPO雪氷) アルタイ山脈ベルーハ氷河コアにおける融解層の定量評価 12. 直木和弘(千葉大学) ビデオカメラによる雪氷コアの層位の記録について〜グレゴリアアイスコア解析に向けて〜 13. 安成哲平(北大低温研) アラスカ・ランゲル山アイスコア及び気象学的解析から考察される春季北太平洋域のトリチウム変動のメカニズム: 14. 佐々木央岳(北大低温研) アラスカ・ランゲル山雪氷コア中の鉄濃度の変動 |
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