共同研究報告書
研究区分 | 一般研究 |
研究課題 |
南極季節海氷域における氷盤スケールと開水面の分布と特徴 |
新規・継続の別 | 新規 |
研究代表者/所属 | 鳥羽商船高等専門学校 |
研究代表者/職名 | 教授 |
研究代表者/氏名 | 石田邦光 |
研究分担者/氏名/所属/職名 | |||
氏 名
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所 属
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職 名
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1 |
大島慶一郎 | 北大低温研 | 准教授 |
2 |
深町 康 | 北大低温研 | 助教 |
3 |
二橋創平 | 北大低温研 | 学術研究員 |
研究目的 | 本研究は,南極季節海氷域におけるアイスバンドの形成・発達過程と大気場の関係を明らかにすることを目的とし,南極海の季節海氷域における氷盤群スケールの季節及び経年変動をMOS MESSRデータから調べた。 |
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研究内容・成果 | 1989年2月〜1994年11月の期間で、4月中旬〜8月中旬を除くデータから、氷盤群(MESSR画像の分解能は50mであるため、それ以下の氷盤は識別できないことから群と称する)の形状が確認できる画像を抽出して解析に使用した。 その結果、以下のような知見を得た。 ・氷盤群スケールの季節変化は、8月から9月下旬にかけて大きくなり(直径約10km)、それから次第に小さくなって、2月下旬から3月上旬には最小(直径約3km)になる。 ・氷盤群スケールの経年変化は、1989年から1994年に向かって縮小傾向にあった。このことは、気象庁から入手した南極昭和基地観測の気温上昇傾向と関係があると考えられる。 ・陸側から沖側に向けて、氷盤群スケールは減少すると考えられるが、今回の解析では11月の解析においてそうした傾向が弱いことが分かった。この時期、氷盤スケールが減少し始める時期に相当する一方、気温は上昇を続けている時期でもある。このことから、氷盤群スケールの海氷野での分布特性は、氷盤の移流や融解に寄与する風や氷盤群周りの開水面の影響を考える必要がある。 |
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成果となる論文・学会発表等 |