共同研究報告書
研究区分 | 研究集会 |
研究課題 |
光合成研究の役割と今後の展開 |
研究代表者/所属 | 北大低温研 |
研究代表者/職名 | 教授 |
研究代表者/氏名 | 田中歩 |
研究分担者/氏名/所属/職名 | |||
氏 名
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所 属
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職 名
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1 |
伊藤茂 | 名古屋大 | 教授 |
2 |
松浦克美 | 首都大学東京 | 教授 |
3 |
高橋裕一郎 | 岡山大 | 教授 |
4 |
田茂井 政宏 | 近畿大 | 助教授 |
5 |
西山佳孝 | 愛媛大 | 助教授 |
6 |
中井正人 | 大阪大 | 助教授 |
7 |
三室守 | 京都大 | 教授 |
8 |
小川健一 | 岡山生物研 | 室長 |
9 |
野口巧 | 筑波大 | 助教授 |
10 |
横田明穂 | 奈良先端研 | 教授 |
11 |
園池公毅 | 東大 | 助教授 |
12 |
池内昌彦 | 東大 | 教授 |
13 |
福澤秀哉 | 京都大 | 助教授 |
14 |
久堀徹 | 東工大 | 助教授 |
15 |
高市真一 | 東京医科代 | 助教授 |
16 |
山口 淳二 | 北大 | 教授 |
17 |
鹿内利治 | 九大 | 助教授 |
研究集会開催期間 | 平成 17 年 6 月 24 日 〜 平成 17 年 6 月 25 日 |
研究目的 | 光合成研究は,近年、人工光合成などの工学的応用や,生産性の高い植物を作成するなどの農学的応用、地球環境研究等とも密接に関わってきた.現在の光合成研究の特徴は、その進展に伴い、他の分野との関連を強めてきたことである.このような点を背景に,現在の光合成研究の課題と役割を改めて議論することが今回の研究集会の主要な目的である。 |
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研究内容・成果 | 光合成は次の4つの基本的な過程で構成されている。第一に光エネルギーの捕集、第二に捕集した光エネルギーを利用した電子伝達、第3に電子伝達を利用した化学エネルギー(ATP)と還元力(NADPH)の生成、そして最後にATPとNADPHを利用した二酸化炭素の固定である。光合成によって合成された糖はほぼ全ての生命活動を支えている。このように光合成はエネルギー代謝と物質代謝の中心的存在であり、従来の光合成研究はこれらの機構の解明に焦点が当てられてきた。 本研究集会では、光合成の役割をもっと広く捉え、光合成研究の再評価と今後の課題について活発な議論を行った。特に、エネルギー代謝、物質代謝以外の生命活動に対する光合成の役割と多機能性、光合成装置の人為的改変の可能性などについて活発に議論した。また、これらの議論を踏まえて、今後の光合成研究の体制等に関しても議論された。 当日の講演者と講演タイトルは以下の通りである. はじめに 高橋裕一郎(岡山大) 色素代謝研究から見た光合成の課題 田中歩(北大) 炭酸固定調節におけるCO2の認識と遺伝子応答 福澤秀哉(京大) RuBisCOとカルビン回路の機能分子進化 横田明穂(奈良先端大) 代謝系の中心としての光合成 園池公毅(東大) 光合成産物の糖がもつ多機能な働き 山口淳二(北大) 光合成研究への提言(PowerPointによる参加) 佐藤直樹(東大) 光合成遺伝子の発現調節 池内昌彦(東大) 光化学系のダイナミクス 高橋裕一郎(岡山大) 遺伝学が光合成研究でできること 鹿内利治(九大) 光合成の修復と環境ストレス耐性−光合成機能改善の可能性 西山佳孝(愛媛大) カルビン回路の制御から見た炭素代謝 田茂井政宏(近畿大) 光合成研究は社会的な課題にどう応えるか 松浦克美(首都大) 光合成機能のレドックス調節:チオレドキシンに調節される酵素の研究の将来展望 久堀 徹(東工大) 葉緑体タンパク質の生合成の視点から見る光合成研究の今後の展開 中井正人(大阪大) 光合成は光で駆動される反応系である 三室守(京大) ポストX線結晶構造としての光合成研究における赤外分光の役割 野口巧(筑波大) 光合成を変える 伊藤繁(名大) 総合討論 |
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成果となる論文・学会発表等 |