共同研究報告書
研究区分 | 研究集会 |
研究課題 |
IGBP-Land シンポジウム:統合陸域研究に向けたダイアログ形成 |
研究代表者/所属 | 東北大学生命科学研究科 |
研究代表者/職名 | 教授 |
研究代表者/氏名 | 占部城太郎 |
研究分担者/氏名/所属/職名 | |||
氏 名
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所 属
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職 名
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1 |
和田英太郎 | 総合地球環境学研究所 | 教授 |
2 |
杉本敦子 | 北海道大学大学院地球環境科学研究所 | 教授 |
3 |
柴崎亮介 | 東京大学空間情報科学研究センター | 教授 |
4 |
氷見山幸夫 | 北海道教育大学 | 教授 |
5 |
大崎 満 | 北海道大学大学院農学研究科 | 教授 |
6 |
小林和彦 | 東京大学大学院農学研究科 | 教授 |
7 |
鳥井清司 | 京都大学大学院農学研究科 | 助教授 |
8 |
陀安 一郎 | 京都大学生態学研究センター | 助教授 |
9 |
奥平 理 | 函館工業高等専門学校 | 講師 |
10 |
中野政詩 | 学術会議第六部会員 | 東大名誉教授 |
11 |
中静 透 | 総合地球環境学研究所ター | 教授 |
12 |
甲山隆司 | 北海道大学大学院地球環境科学研究所 | 教授 |
13 |
小池孝良 | 北方生物圏センター | 教授 |
14 |
原登志彦 | 北大低温研センター | 教授 |
研究集会開催期間 | 平成 16 年 10 月 12 日 〜 平成 16 年 10 月 13 日 |
研究目的 | GLP(統合陸域研究計画)はIGBPとIHDPのジョイントリサーチであり、これまで行われてきたIGBP-GCTE(Global Change in Terrestrial Ecosystem)とIHDP-LUCC(Land use and Land Cover Change)が発展的に統合し、土地利用と人間活動に伴う地球・地域環境変化とそのフィードバックを解明することを目的とした国際研究計画 である。本研究集会は、このGLP研究を日本で推進して行くために企画されたものであり、生態・物質循環・地理・土地利用に関する研究者ネットワークの形成と相互理解を図ることを目的として行われた。 |
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研究内容・成果 | 本研究会は、北海道大学低温科学研究所講堂において2004年12・13日に開催され、若手研究者・大学院生も含めて32名の参加があった。 研究会では、まず中野政詩氏(日本学術会議会員)による挨拶のあと、近年のIGBPの動向について北大・甲山隆司氏が、GLPの概要と目的について東北大・占部城太郎氏が紹介した。その後、これまで行われてきたIGBP-GCTE(陸域生態系と地球変化)及びIHDP-LUCC(土地利用・被覆変化)に関連して行われてきた以下の研究について、報告が行われた。 「空間情報と土地利用・被覆変化」柴崎亮介(東大) 「北方林の土地利用と物質循環」原登志彦 (北大) 「中国における土地利用変化の研究課題」 氷見山幸夫(旭川教育大) 「熱帯泥炭の地球温暖化へのインパクト」大崎満(北大) 「わが国における戦後の港湾開発と土地利用変化」 奥平 理(函館高専) 「 琵琶湖-淀川水系における流域管理モデル」陀安 一郎(京大) 「スーダン・GEZIRA潅漑プロジェクトでの水利用効率化へのR/S & GISの適用の可能性について」 鳥井清司(京大) 「持続的森林利用オプションの評価と将来像」中静 透(地球研) これら発表に引き続き、小池孝良氏(北大)、小林和彦氏(東大)、菅原和夫氏(農業環境技術研究所)、和田英太郎氏(地球フロンティア)から関連する情報と現在の研究の進展、今後克服すべき課題についてコメントがあった。これら研究発表及びコメントにもとづいて、GLP研究の今後の方向性について議論した。その中で焦点となったのは、これまで生態系及び物質循環の専門家が中心となって行ってきた研究と、社会地理・土地利用の専門家が中心となって行なってきた研究には、同じ陸域を対象にしているにもかかわらず、方法論などの上で乖離がある点である。今後、陸域研究を統合した形でさらに進めて行くには、異なる分野の研究者間で相互理解を図っていく必要があり、そのためには今後もこような研究会を開催していくことが重要であるとの確認に至った。今回は、生態系・物質循環の研究者と社会地理・土地利用の研究者がはじめて共同で行う研究会であり、その意味では実ある研究会であった。 なお本研究会は、北海道大学低温科学研究所・日本学術会議IGBP専門委員会GLP小委員会が企画・主催し、日本学術会議LUCC 小委員会・生態学会大規模長期生態学委員会・日本地理学会土地利用陸域変化研究グループの共催によるものである。研究会の企画・実施にあたって支援して頂いた方々に感謝する。 |
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