共同研究報告書
研究区分 | 研究集会 |
研究課題 |
光合成色素の代謝 |
研究代表者/所属 | 北大低温研 |
研究代表者/職名 | 教授 |
研究代表者/氏名 | 田中歩 |
研究分担者/氏名/所属/職名 | |||
氏 名
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所 属
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職 名
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1 |
三室守 | 京大地球 | 教授 |
2 |
藤田祐一 | 名大農 | 助教授 |
3 |
望月伸悦 | 京大理 | 助手 |
4 |
高市真一 | 日本医大生物 | 助教授 |
5 |
増田建 | 東工大生命理工 | 助手 |
6 |
柴田勝 | 長岡高専物工 | 講師 |
7 |
嶋田敬三 | 都立大 | 教授 |
8 |
高宮建一郎 | 東工大生命理工 | 教授 |
9 |
土屋徹 | 京大地球 | 助手 |
10 |
草場 信 | 農生研 | 主任研究員 |
11 |
田中亮一 | 北大低温研 | 助手 |
12 |
秋本誠志 | 北大工 | 助手 |
研究集会開催期間 | 平成 16 年 11 月 26 日 〜 平成 16 年 11 月 27 日 |
研究目的 | 光合成色素は,太陽からの光エネルギーを捕捉する分子であり,光合成反応の最初の過程を担っている.光合成生物はその進化の過程で,新しい色素を獲得し,それまで利用できなかった光の利用を可能にしてきた.このため,光合成生物の進化を理解するためには,光合成色素の獲得過程を明らかにしなければならない.一方,光合成生物は色素系を再構築することによって,多様な光環境に馴化することができる.本研究集会の目的は,光合成の色素代謝から,光合成生物の進化,環境への馴化過程を議論することである.この議論を通じて,光合成色素研究の今後の課題と方向について提案されることを期待している. |
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研究内容・成果 | 研究内容 代表的な光合成色素であるクロロフィルとカロテノイドの代謝に関して,様々な方面からの研究成果が発表された.また、今後の研究課題に関しても討論された.当日の講演者と講演タイトルは以下の通りである. 田中 歩 (北大) クロロフィル代謝系の役割 増田 建 (東大) 高等植物のテトラピロール生合成系の制御 藤田祐一 (名大) クロロフィルパスツール点:祖先型クロロフィル生合成の限界酸素レベル 田中亮一 (北大) クロロフィル代謝系遺伝子の同定と今後の課題 望月伸悦 (京大) テトラピロール中間体と葉緑体シグナル 草場 信 (農生研)イネの老化時色素代謝に関与する突然変異体の解析 土屋 徹 (京大) 光合成色素合成系から見たGloeobacter violaceusの特徴 高宮建一郎(東工大)光合成色素代謝研究の展望 高市 真一(日本医)陸上植物,シアノバクテリア,緑色硫黄細菌,紅色細菌のカロテノイド生合成経路と遺伝子 柴田 勝 (長岡高専)生育環境が高等植物のカロテノイド組成に与える影響とその意義 嶋田敬三 (都立大)紅色光合成細菌の各種カロテノイドの機能と生合成過程に関する考察 村上明男 (神大)光化学反応系のバランス調節 秋本誠志 (北大)超高速時間分解蛍光法を用いたカロテノイドータンパク質間相互作用の観測 三室 守 (京大)機能の面から、光合成色素系、および色素代謝系の問題点を探る 成果と今後の課題 光合成色素の代謝に焦点をあてた研究集会は初めての試みであった.このような集会をもった背景として、(1)色素の代謝経路が決定され、それを触媒する遺伝子の同定がほぼ終わり、研究の新たな展開が期待されていること、また、(2)近年日本におけるこの分野の貢献が非常に高いことがあげられる.そのため,本研究集会を通じて、色素研究の新しい方向の提示が強く求められた. 研究集会では,クロロフィル代謝の機能として、葉緑体シグナルや細胞死,常緑化などが話題に上った.また、調節機構に関しても新しい取り組みの必要性が議論された. 日本における研究体制に関しても議論され、共同研究を積極的に推進する必要性が指摘された. |
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