共同研究報告書


研究区分 研究集会

研究課題

 氷結晶表面・界面の分子レベル成長カイネティクス
研究代表者／所属 北大低温研
研究代表者／職名 助教授
研究代表者／氏名 古川義純

研究分担者／氏名／所属／職名
　
氏　　名
所　　属
職　　名

1

 塚本勝男 東北大学院理 助教授

2

 丸山美帆子 東北大学院理 修士1年

3

 小川直久 北海道工業大学 助教授

4

 長嶋剣 東北大学院理 博士3年

5

 上羽牧夫 名古屋大院理 助教授

6

 上原拓也 名古屋大院工 講師

7

 斉藤幸夫 慶応大学理工 教授

8

 今井宏明 慶応大理工 助教授

9

 灘浩樹 産総研 主任研究員

10

 金子文俊 大阪大学大学院理学研究科 助教授

11

 宇田幸弘 大阪大学大学院理学研究科 博士3年

12

 山本隆夫 群馬大学工 教授

13

 佐藤正英 金沢大 助教授

14

 戸田昭彦 広島大総合科学部 助教授

15

 阿久津典子 電通大工 教授

16

 灘浩樹 産総研 主任研究官

17

 松浦良樹 大阪大蛋白研 助教授

研究集会開催期間 平成 17 年 2 月 21 日 〜 平成 17 年 2 月 23 日
研究目的 　氷結晶の表面や界面にタンパク質などの巨大な分子が吸着したときに、どのような結晶成長機構が作用するかが最近大きな問題になっている。不凍タンパク質による氷結晶成長の抑制現象は、その典型的な例である。特に生体に関連する他の物質の結晶成長でも、全く同様な現象が起こることが知られている。本研究集会は、結晶成長機構に関する最新の話題を提供し、結晶成長の新しいパラダイムを切り開くことを目的として開催する。
　　
研究内容・成果 　2005年2月21-23日の3日間にわたり、低温研講堂において研究会を開催した。今回の研究会は、日本結晶成長学会の結晶成長基礎部門分科会との共催として開催することができた。また、日本宇宙フォーラムからの後援も得た。
　研究集会では、24件の講演が実施された。そのうち、5件は外国人研究者による講演であった。公演内容は以下の通り。
　　古川義純（北大）、横山悦郎（学習院大）
界面張力勾配による粒子の運動
　　小川直久（北海道工大）、古川義純（北大）
A Model for Chiral Crystallization
　　上羽牧夫(名大理）
エピタキシャル系におけるミスフィット転位
　　勝野弘康(名大院理）
3次元弾性基板上のステップ、島相互作用
　　齋藤幸夫(慶応大）
テラスの組成の緩和過程を考慮した実効分配係数
　　松本喜以子(東京農工大)
AFGP分子の氷界面への吸着についての考察
　　横山悦郎（学習院大）
氷とクラスレート水和物の結晶成長シミュレーション
　　灘浩樹(産総研）
高分子の折りたたみ鎖結晶化モルフォロジーとキネティクス
　　戸田昭彦（広島大総合科学部）
透析による液晶ゲル形成のメカニズム
　　山本隆夫（群馬大工）　
シンジオタクチックポリスチレンδ相におけるゲスト交換過程
　　宇田幸弘 (阪大)
相変態に伴う応力変化のフェーズフィールド解析
　　上原拓也(名大院工）
Three-dimensional reconstruction of experimentally grown xenon dendrites and comparison to 3D phase field simulations.
　　Herman Singer (ILTS)
Origin and Control of Defects in Crystals
　　Chaorong Li， Institute of Physics， Beijing
The experimental study of snow microstructure in Meteo-France Grenoble
　　Jean-Bruno Brzoska (Meteo France)
Modeling of the dry snow metamorphisms using 3D images obtained by X-ray microtomography
　　Frederic Flin (ILTS)
Surface coarsening of ice and morphology with AFGP
　　Salvador Zepeda (ILTS)
Coupled Dissolution and Precipitation in KBr-KCl-H2O system Observed by Interferometry
　　K. Tsukamoto(Tohoku Univ.)
カイネティク係数の変化とステップ列の不安定化
　　佐藤正英(金沢大）
無機結晶のらせん状成長とキラルな有機分子の認識によるキラリティ制御
　　今井宏明（慶応大理工）　
走査トンネル顕微鏡を用いたSi表面酸化膜のナノリソグラフィー
　　成塚重弥(名城大学)
キラリティの影響を受けた方解石の成長・溶解ステップ
　　丸山美帆子(東北大院理）
微粒子付着による浮遊珪酸塩液滴の不均質核形成挙動
　　長嶋剣（東北大・理）