共同研究報告書
研究区分 | 研究集会 |
研究課題 |
氷床コアによる古気候・古環境復元の高度化研究 |
研究代表者/所属 | 国立極地研究所北極圏環境研究センター |
研究代表者/職名 | 教授 |
研究代表者/氏名 | 藤井理行 |
研究分担者/氏名/所属/職名 | |||
氏 名
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所 属
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職 名
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1 |
須藤祐子 | 東北大学大学院環境科学研究科 | 助手 |
2 |
齋藤冬樹 | 東京大学気候システム研究センター | 産学官連携研究員 |
3 |
庄子仁 | 北見工業大学未利用エネルギー研究センター | 教授 |
4 |
成田英器 | 総合地球環境学研究所 | 助教授 |
5 |
前晋爾 | 旭川工業高等専門学校 | 校長 |
6 |
高田守昌 | 長岡技術科学大学 | 助手 |
7 |
佐藤和秀 | 長岡工業高等専門学校 | 教授 |
8 |
小黒貢 | 北海道教育大学教育学部旭川校 | 教授 |
9 |
阿部彩子 | 東京大学気候システム研究センター | 助手 |
10 |
西尾文彦 | 千葉大環境リモートセンシング研究センター | 教授 |
11 |
本山秀明 | 国立極地研究所 | 助教授 |
12 |
藤田秀二 | 国立極地研究所 | 助教授 |
研究集会開催期間 | 平成 17 年 1 月 20 日 〜 平成 17 年 1 月 20 日 |
研究目的 | 本研究集会は、南極ドームふじ深層コアおよび日本が関連したグリーンランドをはじめ北極各地で掘削された氷コアの解析結果を持ち寄り、様々な視点から検討することによって、過去の気候・環境変動に関して、総合的理解を深めることを目的とする。今年度は、第二期ドーム深層掘削計画・研究委員会の各WGの活動報告を中心に今後のコア試料および解析データの配分・公開などの方策について討論を行った。 |
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研究内容・成果 | 平成17年1月20日に低温科学研究所において研究集会を開催した。今年度は、第二期ドーム深層掘削の進捗状況を考慮して、個別の研究課題の討論は行わず、研究計画全体の推進方策に関する討論に重点を置いた。特に、第一期ドーム深層掘削では得られなかった2500m以深のコアを用いる研究課題および第一期ドームFujiコアだけでは、サンプル量が不足していた研究課題の推進方策について、検討を行った。 以下のようなプログラムにしたがって、これまでの研究進捗状況に関する5つのWGの活動報告の後、今後予想される新たな研究分野の紹介、およびコア配分とデータ配布のルールと手続き等について討論を行った。 (1)Termination WG:青木 第一期ドームFujiコアで見いだされた3つのTerminationの特徴と新たな解釈について討論を行った。 (2)イベントWG:神山 ドームFujiコアデータには、数多くのイベントシグナルが見つかっているが、それらの詳細な解析計画について討論を行った。 (3)年代WG:藤田、本堂 ドームFujiコアの年代に関しては、公式年代以降多くの年代が発表されているが、公式年代の改訂等について討論を行った。 (4)圧密・氷化過程/シグナル形成WG:本山(本堂) ドームFuji近辺およびルート上で掘削された浅層コアの解析結果および今後の解析計画について討論を行った。 (5)氷床力学過程WG:東、堀 氷床流動に伴う結晶組織の発達過程およびそれが流動に及ぼす影響に関して討論を行った。 (6)新たな研究計画 宇宙線核種、マイクロバイオなどの新たな研究課題に関して討論を行った。 (7)その他、研究推進体制など 研究推進に関しては、2月あるいは3月に、極地研究所において、新規課題も含めた総合的な研究討論を行うことを確認した。コア試料の配分ルール、データの配布ルールおよびそれらの手続き等に関しては、ICC(アイスコアコンソーシアム)の構成とその役割ならびに国立極地研究所・氷床コア研究委員会との関係等について討論を行った。また、平成17年度以降発足予定の極地研究所と低温科学研究所の研究機関連携事業の進め方などについて概要説明があった。以上の討論によって、今後のドームFuji氷床コア研究に関する新たな研究体制の構築に向けて端緒を開くことができた。 |
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