共同研究報告書
研究区分 | 一般研究 |
研究課題 |
酸性雪の分布と経年変化 |
研究代表者/所属 | 長岡高専 |
研究代表者/職名 | 教授 |
研究代表者/氏名 | 佐藤和秀 |
研究分担者/氏名/所属/職名 | |||
氏 名
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所 属
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職 名
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1 |
畑勝次 | 長岡高専 | 助教授 |
2 |
石川信敬 | 北大低温研 | 助教授 |
研究目的 | 酸性雨が恒常的に日本でも観測されて10年以上が経過している。人々の関心は初期ほどでもなくなりつつあるが、長岡での観測でも、pH5.6以下の降雨が連続的に観測されている。日本の南北、および国土の山岳地帯による東西の地理的違いによる酸性雨の実態もそんなに単純ではなく、大きな相違がある。北海道と本州の酸性雨の分布の相違を調査し、日本の南北による地理的相違による酸性雪分布の実態を詳しく理解すること、その原因を探ることを本研究は目的としている。また10年以上の長岡による観測から酸性雪の特徴の経年変化も明らかになりつつある。空間分布と時間変動を軸に日本の酸性雪の実態を調査研究する。 |
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研究内容・成果 | 一昨年の北海道母子里におけるピット観測と採取した積雪サンプルから、化学特性が長岡市のものと比較できた。さらに新潟県の妙高山での積雪サンプルとも比較した。その結果、同時期の積雪にもかかわらず、pHや主要イオン濃度に南北、標高差でおおきな差が認められた。その違いは検討中であるが、それぞれの地点への酸性物質など長距離輸送経路の差や日本における観測地点周辺との大気環境の影響の違いが考えられる。 また長岡における10数年来の毎日の降雨の化学分析が継続された。降水のpH値の年間平均値は年々小さくなっており、本年度もさらに酸性化が進んでいることを示している。経年変化、季節変化などの特性の解析を行っていく予定である。 |
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