共同研究報告書
研究区分 | 一般研究 |
研究課題 |
オホーツク海域環境情報収集システムの開発 |
研究代表者/所属 | 静大工 |
研究代表者/職名 | 教授 |
研究代表者/氏名 | 福田明 |
研究分担者/氏名/所属/職名 | |||
氏 名
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所 属
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職 名
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1 |
椋本介士 | 静大工 | 技官 |
2 |
長澤正氏 | 沼津高専 | 教授 |
3 |
白澤邦男 | 北大低温研 | 助教授 |
研究目的 | オホーツク海域の種々の地点に設置された,または将来設置される,各種観測機器(気温,雨量,日射,風向・風速計など)の観測データを,経済的にかつ高い信頼性のもとに,基地局(ユジノサハリンスクあるいは札幌)に集めるための通信ネットワークを,流星バースト通信により構築するための基礎技術を開発し,試作システムによりその検証を行う. |
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研究内容・成果 | 本年度は, 1)代表者の研究室で開発したソフトウェアモデムによる流星バースト通信システムRANDOMを用いて,4月から11月にかけて,南極地域の昭和基地-中山基地間でデータ伝送実験を行った. 2)その結果を従来の米国MCC社製のシステムと比較し,大幅に優れた伝送性能を持つことを示した. 3)南極におけるのと同様な設備,設定により浜松-宮崎間で10月から12月にかけてデータ伝送実験を行い,結果を南極におけるものと比較した.その結果,南極における,夜間のオーロラ起源と思われる非流星伝搬の影響を除外しても,国内実験の方が伝送能力が劣ることがわかった.これは,国内実験局における高い雑音レベルが原因と思われる. 4)低温科学研究所が,将来の基地局として適した条件にあるか否かを調べるため,2005年1月に,屋上における各方位の雑音測定および,札幌を主局,浜松・宮崎をリモート局としてのデータ収集実験を行った.その結果,雑音状況は特に悪くはないことがわかったが,データ収集状況は芳しくなかった.これは,従来の5素子ではなく,3素子アンテナを用いたこと,および,浜松・宮崎の方角にある藻岩山による遮蔽が原因と思われる.サハリン,オホーツク方面にはこの遮蔽の問題ないと思われる. 5)2005年3月には,札幌を主局,浜松・宮崎をリモート局としての長期データ収集実験を開始した. これらのうち,南極で行った実験結果をもとにした学会発表,論文出版を多数行った. |
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