共同研究報告書


研究区分 研究集会

研究課題

雪と氷の摩擦、付着、破壊、衝突に関する研究集会
研究代表者/所属 北大低温研
研究代表者/職名 教授
研究代表者/氏名 前野紀一

研究分担者/氏名/所属/職名
 
氏  名
所  属
職  名

1

山本哲生 名古屋大学 教授

2

加藤 学 宇宙科学研究所 教授

3

武市 靖 北海学園大学工学部 教授

4

対馬勝年 富山大学 教授

5

佐藤 篤司 防災科学技術研究所 所長

6

西村浩一 防災科学技術研究所 主任研究員

7

小杉 健二 新庄雪氷防災研究支所 主任研究員

8

竹井 巌 北陸大学薬学部 講師

9

高橋修平 北見工業大学 教授

10

海老沼孝郎 産業技術総合研究所 グループ長

11

二瓶光弥 産業技術総合研究所 主任研究員

12

西尾文彦 千葉大学 教授

13

菊地時夫 高知大学 助教授

14

西村 寛 MTS雪氷研究所 研究員

15

村上茂樹 森林総研 所長

16

杉浦幸之助 地球観測フロンティア研究システム 研究員

17

杉山 弘 室蘭工業大学 教授

18

荒川政彦 北大低温研 助手

19

香内 晃 北大低温研 教授

20

水野悠紀子 北大低温研 助教授

21

成田英器 北大低温研 助教授

22

石川信敬 北大低温研 助教授

23

渡部直樹 北大低温研 助手

研究集会開催期間 平成 16 年 3 月 11 日 〜 平成 16 年 3 月 12 日
研究目的 雪氷の摩擦、付着、破壊、衝突は、雪崩や吹雪だけではなく、工学上もまた惑星形成時の氷微惑星衝突併合の過程、等々においても重要な働きをしている。特に、多孔質の雪の衝突、破壊、圧密過程は、一般の粒状物体に対する衝突現象の解明に関連して注目されている。本研究集会では、雪氷だけでなく、一般の粉粒体物質を含め、広い意味で、摩擦、付着、破壊、衝突が関係する現象を実験、観測あるいは理論的に研究している異なった分野の研究者が集まる。その中で議論を進めることによって、表記の物理過程に関する共通の理解を得ること、また本研究テーマに関係する将来展望を描くことを目的とする。
  
研究内容・成果 研究集会は2日間にわたって実施された。研究集会には本研究集会の分担者だけでなく、多くの研究協力者も参加し、特に研究代表者の要請により、アメリカ、フィンランド、スウェーデン、チリ、からも研究者が参加し、次の23本の総説と研究論文が読まれた。
荒川政彦「氷・雪の高速度衝突と惑星科学への応用」、G.カサッサ「A 122 year-record of snow avalanches in Chile」、海老沼孝郎・鎌田慈「メタンハイドレート堆積層の力学特性」、菊地時夫「地吹雪の風洞実験(その昔)」、S.カービー「Recent applications of laboratory investigations of ice and icy compounds to the rheology and structure of icy minerals on Earth and the satellites of the outer solar system」、小杉健二「諸条件が吹雪における粒子跳躍運動に与える効果について」、香内晃「宇宙空間での氷微粒子の形成と進化:理論,実験,観測」、前野紀一「雪の摩擦・氷の摩擦」、L.マッコネン「Measuring and theoretical modeling of friction on ice」、水野悠紀子「静水圧下における氷の破壊」、P.シュリター「Ventifacts」、西村浩一「流動雪の研究」、二瓶光弥「タイヤの氷上性能と氷・氷摩擦について」、 西尾文彦・松下拓樹「着氷性の雨が発生する気象条件、その予測に向けて」、西村寛「画像解析による地吹雪時の視程評価」、V.ペトレンコ「Pulse Electrothermal Deicer and Pulse Electrothermal Ice and Snow Brake」、佐藤篤司「雪と氷の摩擦、付着、破壊、衝突に関する防災研究について」、杉浦幸之助「吹雪における雪粒子の衝突実験」、 竹井巌「雪の誘電的・力学的性質からみた融点近傍における氷粒子間結合の状態」、 高橋修平「雪粒子終端落下速度と安息角」、武市靖「路面テクスチャの違いが凍結路面の滑り抵抗に与える影響」、対馬勝年「スケートの摩擦」、渡部直樹「極低温におけるアモルファス氷表面反応」